第32話「シンシア」が「じゃがいもの世界」で登場した
大谷君のホームランに感動した昨日のWBC壮行試合。
今日は、WBCはやらないのかなと、テレビをつけた。
ぼやっとテレビを見ていて驚いた。
我が家で植えた、シンシア君が登場したのだ。
見ていた番組は「マツコの知らない世界」
今回のテーマは「じゃがいもの世界」
この間植えた『僕もおすすめ』の「シンシア」が取り上げられた。
購入時の苦労話からすれば、まるで「幻のじゃがいも」のような扱いだった。
「じゃがいも大国フランスから上陸して、北海道で栽培されているじゃがいも」
(そうなんだ。都内でも買えないじゃがいもなのか。僕は近所の種屋で普通に買ったのだけれどな)
(確かにシンシアは、去年は売り切れだったから、貴重なのかもしれないな)
「シチューや煮物でも煮崩れず、美味しく頂ける。形もきれいな卵型」
(うんうん。いいところを話してくれた。その通りだぞ)
その後の妻との会話は、もちろん捕らぬ狸の皮算用である。
(これはもしかすると、儲かるかもしれないよ)
(近所でもシンシアが認めてもらえるかもしれないな)
(マツコで扱われると、これまで爆買いが起きたからね)
ふと、これまでコンビニでなくなった商品や、梨の「甘ひびき」一個1500円也のことを思い出した。
うへへと思いながらも、そんなに甘いことではないと、頭の反対側では、考えていた。
じゃがいもを直売場で出荷するには、競争に勝たねばならない。
キレイでないと売れないので、土付きでは買ってはくれない。出荷は大変そうだ。
近所の田舎の直売場では、メークインが、いまだに売れっ子商品で、新種のじゃがいもは、なかなか売れてくれない。
ただし、メークインとよく似ているから、メークインの牙城を崩せるかもしれない。
いろいろ考えた。
ともかく、マツコさんが、「じゃがいも」に限らず、「新種の農産物」を扱ってくれるのは、とってもありがたい。
僕ら若手の、ゴホン、かけだしの農家にとっては、新種で美味しい農産物を作ってみたいけど、宣伝効果がないから、全く売れないのが現実なのだ。
直売所での買い物の様子を見ていると良くわかる。
普通の買い物客は一般的な野菜を買う。梨なら幸水。じゃがいもならメークイン。
僕が並べた新種を手に取ってくれるのは、知識や好奇心のある若い主婦くらいになる。
マツコさんの「おいしい」の一言は、挑戦したい農家にとっては、すごい宣伝効果になるので、とってもありがたい。
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