第33話 カラスノエンドウとスズメのエンドウ

【おことわり】本作品は、KAC参加の「短篇 春の畑は耕運機の出番」と若干被る部分もございます。


 じゃがいも畑には、先日じゃがいもを植えた。次は反対側に、九条ネギを植えないといけない。


 そこに、こんもりと茂っているのは、カラスノエンドウとスズメノエンドウだ。ようやく花をつけ始めた所だ。


 土を雑草もろとも、耕運機のマシンパワーでごちゃごちゃにかき混ぜる。


 ちぎれた雑草は、土の中でゆっくり分解されて、肥料になってくれる。


 とくに、カラスノエンドウやスズメのエンドウなどマメ科の植物は、土に栄養を与えてくれるから、非常にありがたい植物だ。これから花咲くレンゲもこの仲間だ。


 マメ科の植物の根には、根粒菌こんりゅうきんが住みついていて、空気中の窒素を肥料に変えてくれるのだ。空気から肥料を作るなんて芸当をするのだから、植物というのは面白い。


 カラスノエンドウの仲間には、フェアリーベッチという品種がある。その種をまいて育ててから耕して、肥料にするやり方の農業もある。自然を生かした農業だ。有機農法と言ってもいいと思う。


 フェアリーベッチやレンゲを、田んぼに入れてかき混ぜて肥料にする場合、入れた植物を、緑肥と呼ぶくらいだ。


 さて、梨畑に、フェアリーベッチを育てるという方法もある。近所には、採用している農家もいる。土が柔らかくなるし、マメ科の肥料も入るし、他の雑草が抑えられるというのは、なかなか良い面ではある。


 ただ、我が家では、採用していない。それは、フェアリーベッチが、カラスノエンドウ以上に元気な植物で、梨畑を歩くのも困難になるくらいに成長するからだ。


 いろいろな利点はあるのだけれど、梨畑を歩きにくくなるのは、やっぱり一番困ると考えている。消毒(薬かけ)や花や実の管理に、これから何度も梨畑を歩くからだ。


 我が家の梨栽培は、小さい畑で、ていねいに梨を育てるやり方だと思っている。

 木の一本一本の成長を観察して、将来の成長具合を考えて、こつこつ育てる。そんなやり方がいいと思っている。


 さて、僕も、輪作の作付けの中に、マメ科の野菜を必ず入れている。

 入れているのは、ピーナッツ(落花生)だ。落花生には、線虫という、土の中にいるごく小さな虫を殺虫する力もある。


 場合によっては、枝豆や、エンドウも入れることにしている。


 マメ科の植物は、畑にパワーを与えてくれる植物だと思う。


 マメ科なので、花は、同じ形をしている。カラスノエンドウも、スズメノエンドウも拡大すると、結構おもしろい。



【↓近況ノート カラスノエンドウへのリンク】

https://kakuyomu.jp/users/suzukaze3/news/16817330654136911651


【↓近況ノート スズメノエンドウへのリンク】

https://kakuyomu.jp/users/suzukaze3/news/16817330654137231095


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