第15話 ブロッコリー
9月に植えたブロッコリーの脇芽が、バケツ一杯取れました。
もう一度取れるかどうか、といったところでしょうか。
今年は、ブロッコリーの成長がとても良い季節でした。だから、販売目的の農家さんとしては、安くて大変だったと思います。お店で100円くらいだったかな。需要と供給のバランスなんしかたないですが……。農家は50円くらいで売ったのかな。苗代になるかどうかと言ったところでしょうか。
ホントに、農家は大変です。
我が家としても、直売所に出しても、山盛出荷されている皆様のブロッコリーに隠れてしまうし、安売りしたら、本業の農家さんにも悪いので、売るのはやめて、ひたすら食べました。
スルフォラファンだったかな、抗酸化作用のある栄養素があるし、美味しいので。
それに、自分で育てれば、農薬もかけなくていいですからね。
ブロッコリーの種まきは8月です。あの、暑い時期から種をまいて、育てるのは、非常に苦労します。本職の農家さんだけでしょうね。
我が家は、農協の直売場で農家さんが育てた苗を買って植え付けました。一本90円だったかな。それを今年は10本ほど植えました。
工夫したのは、いつもより多めに肥料を土に混ぜたことと、一本一本を1メートルくらいに、離して植えたことです。
長く育てて、脇芽を食べる目的があったので、そんな工夫をしました。
虫よけネットもかけました。虫よけと、ヒヨドリよけのためです。
黒マルチで、土を覆って、草対策と、保温対策もしました。
先に書いたとおり、秋が暖かだったので、今年のブロッコリーは、とっても早く成長しました。10月~11月には、次々にブロッコリーが収穫できました。
ブロッコリーは、花を食べます。お店で売っているのは、中心に育つ、一番大きなブロッコリー一個だけです。でも、我が家が植えた品種は、横から伸びる芽(脇芽)も収穫できる種類です。だから、何度も収穫できました。
冬の間は、ずっとブロッコリーを楽しむことができました。
保存は、一度ゆでてから冷凍するのが良いようです。
ちなみに、2本は、虫よけネットをかけず、マルチもしないで実験的に育ててみました。
その結果。
黒マルチがないせいか、成長が遅かったです。
虫よけネットが無いせいか、葉っぱは、幼虫に食べられまくりました。そのため、寒風が吹きすさぶ12月の末まで、虫取りをすることになりました。
虫よけネットと黒マルチは必須ですね。
ところで、このページを書いている時に、妻が自分用の畑で育ったブロッコリーを持ってきました。その、大きな事と言ったら……すごく立派でした。
これは、奥手の(おくて。ゆっくり育つ)品種だったので、今まで全然大きくならなくて、心配していたブロッコリーなんですよね。ちゃんと、季節を感じて大きく育ってくれてよかったです。
他の野菜もそうですが、品種の違いはやっぱりすごいんだなあと、改めて感じた出来事でした。
余談ですが、我が家には、私が世話をしている、それなりに広い畑と、妻用の20㎡ほどの小さな菜園があります。妻用の菜園は、母屋の裏にあり、お蔵を解体したその後を、コツコツ開墾して作ったものです。昨年秋に鋼管パイプで枠を作り、防鳥ネットと防風ネットを張りました。そこそこ蛾や蝶の仲間が入ってこなくていいようです。
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