第16話 スズメが来た朝
久しぶりに、我が家にスズメが遊びに来ました。
たかがスズメと言うなかれ、最近は『チョウゲンボウ?』事件で、我が家にスズメが来なくなっていたのですから。私の中では重大事件なのです。
ゴミ出しの時間に、『チュンチュン』という鳴き声を聞きました。姿を見つけようと顔をあげて探したら、すぐに飛び立ってしまいます。
『あちゃ。やっちまった』
でも、飛び方はスズメのようだったので、確認したくなりました。
あの事件以来、スズメの警戒心が強い様子なのです。仕方が無いので次のチャンスを狙いました。今日のゴミ出しは、月一回の資源ゴミの日でした。車に双眼鏡を乗っけて、ゴミ出しに行って、帰りに遠くから観察することにしたのです。
久しぶりに見たスズメは、二羽のつがいで、風の当たらない屋根のひさしで、ふっくらとしていました。
『さむそうだな』『戻ってきてくれると、やっぱりうれしいな』
と思いました。
空は曇り空。寒くて、いまにも雨が降りそうな天気です。こんな朝なのに、なぜか見かけた野鳥の数は多かったです。
スズメ、ヒヨドリ、モズ を見つけました。
ヒヨドリは、梅の木の花を食べに来ていました
モズも、バラの木にとまって餌をさがしていました。
先日は、真っ青な青空で、気持ちが良くて背伸びをしたくなるような日だったのですが、全く野鳥のさえずりが聞こえませんでした。
天気と、野鳥の関係ってどうなっているんだろう。晴れだと人間と同様気分がいいと思うんだけど、野鳥にとっては違うのかな。それとも、毎日寒くて、餌がとれないので、今日は、朝から餌探しかな。
やっぱり野鳥の気持ちはわかりません。
それでも、やっぱり野鳥達を見かけた朝は、気分がいいものです。
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