第237話 ログレスダンジョン 三層目② 新たな戦力
「
「本当にな。しかも、あんなに高い木の上に生ってるもんだから、採る為に登るのが大変だし、下ろすのも大変だしで、結構買い取りは高いんだ。……シローは売る気は…「ありません!」……だよな〜!」
「……………前に
「
2人に
「へーぇ。これが
「はい。その頃はまだ、青く未熟な状態で食べるのは……止めた方が良いでしょうね。酸っぱくて不味いと思います。」
「……………西の山の地図を見せて貰ったらが、確かに目的が無ければ、寒い時期にあそこまで足を運ぶ事は無いな。だが値段次第では、依頼の閑散期に冒険者の良い稼ぎになりそうだ。」
そう!そして出来れば
煮た林檎が入ったパンなら、悟郎さんも絶対に好きだと思うから!
「西の山か………たくさんある緑地帯の全貌も、まだ全ては分かっていないと聞いたし、下手をすると未発見の緑地帯までありそうだもんな〜。とにかく広いんだよ、あそこは。だから余計に、依頼の無い冒険者の足が遠退く。」
「…………マウンテンモウの狩りなら俺達も行くけどな。それ以外となると、確かに行こうって気にはならない。」
なるほど……やっぱりあそこは、未開と言う意味で、まだまだ
暖かくなったら、ミルクを頂くついでに探索しよ!
「じゃあそろそろ行こうか!……実はこの先にな、シローの好まない例のヤツがいる。」
「!!か、覚悟はしてました…。大きさはどの程度で?」
「…………これくらいだ。」
「ヒッ!!!デカイ!!!」
トラキオさんが手で示したサイズが、肩幅くらいの長さで、太さが約30cm。これは極力視界に入れない方が、俺の心の安寧の為には必至である。
なのによぉ!!この先に居んだろ?!もう索敵にしこたま掛かっとるが?!
「あ〜〜〜……やだ。やっぱり無理。ロレンドさん、トラキオさん、少々お待ちを。」
「おお……。大丈夫か?」
「……実戦投入にはまだ早いと思ってたんですが…。しかし、この状況を鑑み、今がその時と判断しました。」
「……………何か小難しく言ってるが、要は代わりに戦わせようとしてるんだな?やっぱりアレはそんなに嫌いか…。」
俺が手を下すまでも無いと言うだけだ!
行け!ホロぴよ三連星!
「出番だ、君達!!俺の畑を食い荒らした分、しっかり働け!イア(♀)!オルガ(♀)!マシュー(♂)!」
「「「ピヨピヨピヨピヨピヨ!!!」」」
素早くハウスからホロトリヒナ三兄妹を召喚!
生まれてまだ一週間しか経っていないと言うのに、俺の丹精込めた畑の野菜を糧にスクスク育ち、既に豆柴サイズに奴等は成長を遂げた。
…俺の畑の野菜をあれだけ食ったなら当たり前の結果だがな!
「おい……、ひな鳥にはまだ早いんじゃないか?」
「大丈夫です。万が一の時は悟郎さんがサポートします。それに、めちゃくちゃ食い意地が張ってるんで、食欲にまさる力なし!ほら、新鮮なタンパク質を心ゆくまで、たっぷり食べておいで!」
「「「ピヨピヨピヨピヨピヨ!!!」」」
それに俺は知っている。
さあ!跡形もなく全て食って来い!
「……………凄い勢いで突っ込んで行ったな。しかも、ホロトリの雛を初めて見たが結構大きい。」
「う〜〜〜ん。確かに雛でも3羽で掛かれば仕留められるか?でも、
「……大丈夫です、やりました!一体撃破!よーし!味を覚えたな。そのまま続けーー!!」
いいぞ〜!ホロぴよ三連星!!これぞ破竹!イケイケドンドン!!がんばえー!!
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