第188話 閑話 ギルド長(ゴリラ)の苦悩
辺境冒険者ギルドのギルド長であるルビス(士郎命名:ゴリラ)は、本気で悩んでいた。
聞いた所によると、シローはまだ16歳だ。
見た目も稼ぎも悪くないのに、なんで50歳以上年上の女性が良いんだ…?
そりゃあ、ランディエーヌさんは独身だ。
だが、いくら何でも歳が離れ過ぎている。
世間的に見ても同じ意見になるだろう。
トマ煮のセイライさんに至っては、更に年が上で、しかもご主人がいらっしゃる。
せめて、もう少し近い年齢の女性ではダメなんだろうか?
士郎の好みを誤解している上に、枯れ専と言う言葉を知らないルビスは、理解が出来ずガチで苦悩していた。
そして、一つの結論に辿り着いた。
そうだ!この前、迂闊にシローのことを喋った受付嬢(解雇済)の代わりに、30〜40代の女性を雇おう!
そして、早速、面接をして、年齢より見た目が老けて見える30代の女性を2人雇った。
2人共に独身(1人はご主人に先立たれて独身)だ!
面接の時の感じも、優しく、しっかり者の印象だった。
これならどうだ!
今度、シローがギルドに来たら2人を紹介しよう!
そう意気込んでいたら、カレントに何故か白い目で見られた様な気がしたが、きっと気の所為だろう。
そうして暫くの間、辺境冒険者ギルド長のルビス(独身)は、無意識の内に自分好みの女性(自分より年下)を選んでいる事にも気付かず、一人悦に入り、再び仕事に励むのであった。
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アホな子擁護閑話でした。
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