第23話 魔法陣の向こうへ
おはようございます。俺です。
異世界の洞窟に放置され、石と己の身体を武器に、探索すること約9時間。宝箱から出たマジックハウスでやっと休めました。とても良く眠れました。風呂も超気持ち良かったです。
ついでに服も洗い直しました。既に乾燥済で、憎っくきヤツ等の気配は完璧に消えました!
素敵な住まいではありますが、一人で使うにはあまりに広過ぎるので、なる早でペットと一緒に住みたいと思います。
現場からは以上です。
戦闘続きで、ステータス確認が疎かになっていたので、ここで確認しとくか〜。
名前 九条 士郎
性別 男
種族 人族(新種)
レベル 28
属性 闇
状態 空腹
体力 81
耐久 81
力 81
魔力 81
知力 81
瞬発力 81
運 9
特技
魔法
索敵の術
清浄の術
点火の術
虚偽の術
操風の術
俺の各パラメータは、運以外、3ずつ増える性質を持っているのかね?もしかして3の倍数の時、ちょっとアホっぽくなったりしてるんか?気付かなくてゴメンよ?
あと、また特技生えたね。
過分にして不相応な宝箱の報酬に、何か裏があるんじゃね?と、疑ってるから?信じる心の持ち合わせが無くて、すいませんね!
衣食住の内、一番確保に苦労しそうだった“住”の問題が解消されたんで、次は“食”を満たすべく動かないとな〜。超腹減ったし!
「このまま、引き籠りたい欲求もあるけどさー。流石に飯はいるからなー。…でもいいかもな、引き籠もり…。よし!目標決めたぜ!衣食住の安定確保の手段が出来たら、ペットと一緒に引き籠もる!名前の割にスローじゃないスローライフはやんねーよ!」
ベッドでゴロゴロしながら、目標を決めたので活動再開しまーす!
マジックハウスは、再度、魔力を流すと小さくなった。素晴らしき携帯ハウス!!
さぁ、どこに飛ばされるか不明の魔法陣に乗りますか…。意を決して魔法陣の中央に立つと、陣に光が満たされ起動した。
「……………………………ここ何処よ?」
強く照りつける太陽。
雲一つない青い空。
熱をはらんで顔を焼く風。
そして一面の砂。砂。砂。無限砂。
ここはアラビアンなナイトが体験出来る場所でしょうか?ノーサンキューなんですが?!
それともまさか、俺が飛ばされたのは何処も彼処も砂だらけのあの惑星風な異世界だったんっすか?!それもノーサンキューなんですが?!!
あとは、ダンジョンの続きがこの階層とか?!そいつもノーサンキューなんですが?!!!
思いつく中に俺の望んだファイナルアンサーが無いんですが??!!!
これだからクソゲーって言われるんだよ!クソが!
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