第3話 所持品確認と攻撃方法

 落ち着け〜〜俺。


 もしかしたら、ここは速攻出れる洞窟かもしれない。ほら!外だと異世界産の色々な生物とか植物とか虫とか居て危ないからな!


 きっと神様サービスで、安全な所からスタートさせてくれたんじゃね?


「よしっ!一服する!それから進もう!」


 マイナス思考を切り替えて、持っていたリュックから飲み掛けのペットボトルを出し、一息入れた。


 バイト帰りのリュックの中身は、さっきの飲み掛けスポドリ、財布、スマホ、充電器、定期、参考書、筆記用具、飴。


 スマホはお約束どおり圏外。食いもん無し。ドリンクの残量半分。


 誠に残念ながら、他サービスの付与は頂けなかった。欲しかったな………。チートなアレとかコレとか。


 これから先に進むにあたって、もし魔物系と遭遇した時の対処法が、今の所【殴る】・【蹴る】しかアクション選択が出来ないのが非常に心配だ。


 俺は口が悪いかもしれないが、武闘派ではない。ただの純正帰宅部で、時給的に早朝コンビニが好物のバイト三昧学生だ。


 だから、バトル系の◯塾にも通ってないし、クロ◯ズとか、ろくで◯しBLUESとかみたいに、拳で語ることも無かった。


 勿論、一子相伝の奥義を授かる様な師弟関係も結んでいないし、義兄弟もいない。


 要は、間接攻撃の手段が欲しいんだよ!【殴る】・【蹴る】だと、下手したらこっちもダメージが来んだろ。


 俺の体力たったの10よ?!マジ巫山戯んなって少なさなんだから、慎重にもなるわ!


「あぁ〜ー行きたくねー!!けど行くしかねー!!」


 重い腰を上げ、唯一開いている先の見えない暗い入口へ向かう。


 途中、落ちていた拳大の石を2つ拾って。


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