最高にナンセンス

主人公は建物にピーナッツバターを塗る職人。
専門学校を卒業し、その仕事に就いて10年になる。
ところでなぜピーナッツバターを?
季節の催しに合わせて配合を変えたり、その出来栄えがビルの良し悪しに直結したり。
でも、なぜビルにピーナッツバターを?
もはや誰も理由なんて考えない。おかしいとか、やめた方がいいなんて思いもしない。でもそこに人々の素敵な物語が生まれたり…。

行為が目的にすり替わってしまった究極のブルシット・ジョブ、という言葉が頭に浮かびました。
テンポも良く、脳がうんにょりするような良質な少し不思議を味わえる作品です。

余談ですが自分はピーナッツバターといえばクランチ派なので、その描写にも感銘を受けました。