(※ひとこと紹介からの続き)あるいは「狂想曲」。
とはいえ狂想曲だと英訳が「カプリッチョ」になってしまうので、狂詩曲ということでひとつ。
本作ヒロイン担当である美海ちゃんをはじめとして、出てくる子達がみんないい子、いいひと。
具体的なところに触れるとなると作中の展開へおおいに触れることとなってしまうのでこの場では避けますが、何ていうか…むずがゆくなっちゃうくらい賑々しく和気藹々、とても眩しい。みんな優しくて、なんだか一生懸命。
ひとの気持ちが通じ合うことを――それは友達だから、かもしれないけれど、他人の幸福をこうも華やかに明るく祝福できる。そんな姿がとても眩しいものだと、私などは感じてしまったのです。
とてもあたたかな世界で、純心純情な女の子となんだかどことなく不器用そうな男の子の、甘酸っぱい気持ちが通じ合うまでの。きっとやさしい気持ちになれる、恋のお話です。いかがでしょうか?
……あと、ここからは完全に個人的な余談ですが。
本レビューを書いているのは6月の終わりで、本作のタイトルを踏まえるとまあ見事に時機を逸した感があり――これリアタイで最初から最後まで読めてたらもっとよかったかなー! という気持ちがちょっぴりあるなどしています。
是非もないことですが!