第3話 公務員?
司書資格の取得方法と図書館の業務内容についてお話しさせてもらいました。
では実際に図書館で働くため、就職について話しをします。
図書館は大学や公共など説明した通りいくつか種類があります。
図書館は公共図書館のイメージが強いせいか、働いているのは市の正規職員
「公務員」というイメージが強いと思います。
実際には全国の図書館で働いている半数以上は公務員ではありません。
専門性が求められる一方で、実際は嘱託、契約、派遣、パートなどが多く占めます。
地方自治体が直接雇用をしている図書館でも嘱託職員の割合が多いケースがほとんどで、
選任の専門職として司書を配置している図書館は少ない状況です。
では一番多い公共図書館で働きたい場合はどうするか。
条件が一番いいのは専門職として司書が募集されているときに公務員試験として採用される。
これがずっと図書館で働くことが出来て給与等条件も良いですが、
このような求人は滅多に出ないうえ、あってもとんでもない倍率になります。
次に一般職として公務員試験を受け採用され図書館に配属されるケース。
これは役所の事務系と同列で数年で異動があるため図書館で働けるかは確定ではありません。
大学図書館の場合も学生課や就職課などの事務系職の採用で図書館に配属されるケースがあります。
図書館専任で募集があることもたまにあります。
この場合は外国語であったり、その大学科目分野に強いプラスアルファの知識が求められることが多いです。
では給料とかいいからとにかく図書館で働きたい!って人の場合は、
これは比較的求人があります。
行政だと上限年数が2~5年とかある場合もありますが、嘱託職員として年度ごとに募集があります。
(大きな自治体ほど多い。町や村あたりで探すと求人が無い場合も。)
また、最近は指定管理者といって行政が民間に業務を委託していることが増えています。
この場合は指定管理者(民間)がハローワークや求人サイトなどで募集をかけています。
嘱託職員や民間の契約職員の場合は、月給16~18万程度の場合が多いです。
正直、図書館司書として一般企業の平均的な収入を得ることは極めて難しい現状です。
地方公務員の年収以上得ている司書ということでは1割未満だと思われます。
次回は指定管理者制度についてと、図書館司書の待遇についての話をしたいと思います。
図書館と司書の話 和谷幸隆 @klein360
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