無駄なキャラが一人もいない、敵も味方も魅力溢れる人物ばかり

「悪望能力」によって異能と超人的な身体能力を得た人々、「悪役(ヴィラン)」が跋扈する街。
 主人公のエイスケはそんな無法地帯と化している街で、ちょっとしたキッカケからヴィランを取り締まる組織で働くことになる。
 この物語で特筆すべきは、なんといっても魅力的なキャラクターの数々!
 個性豊かな組織の面々はもちろん、敵もキャラが立っていてどこか憎めない者ばかり。
 ボケる味方、ツッコミどころ満載の敵キャラ、さえわたるエイスケの常識的な発言。
 そんな掛け合いが読んでいて楽しい作品であるけれども、散りばめられた謎や登場人物たちの過去などが複雑に絡み合い物語に深みを与えている。
 続きが気になって気になって、ページを捲る手が止まらない!
 単純な無双ではなく、初めは相性最悪のバディがどんどんコンビネーションを発揮して事件を解決していくところなどは読んでいて爽快の一言。
 少年マンガを読んでいるかのような錯覚に陥る、完成度の高い作品でした。
 久々に面白いと思える作品をありがとうございます!