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しゃぼん玉って、いろいろな想いを投影させやすいものですよね。
唱歌の「しゃぼん玉」が野口雨情のこどもへの鎮魂歌という説は有名ですけれど、私は「儚くて美しいもの」というものを子ども心に初めて知ったのが、しゃぼん玉でした。
あの刻々と変わる表面の構造色が不思議で、一定の大きさにまで膨らんだら、吹き口を指で押さえて、ストローの先にとどめたままずいぶん長い間しげしげと観察したことを覚えています。
作中の主人公は、しゃぼん玉に二つの意味を見出していたようですが、いずれにしても前向きなものに昇華できていて少しほっとしました。
何より……「しゃぼん玉」という言葉の響きが、いいです。
作者からの返信
夏井涼さん
嬉しいコメント、ありがとうございます。
これ、最初に書いたときはもっと長くて、削ったのです。
そしたらなんとなくうまくいかず……。
しゃぼん玉、いいですよね。
今でもときどきやりたくなります。
今はいろいろなタイプのしゃぼん玉をつくるおもちゃがあるけれど、わたしが小さい頃は違ったなあって思います。
あのふわふわした感じ、虹色のきらきらした感じ。
また書きたいな、と思います。
美しくそして切ない短歌のようでした子は鎹。
作者からの返信
那月玄さん
ありがとうございます。
子はかすがい、ほんとうです。