オコジンサマとカタカナで表記されているのが味噌です。これをどう読み解くかによって、それぞれの物語が形作られていきます。同じものを見ているはずなのに、皆違うものを見ているというなんとも不思議で奥深い物語です。しかし、読んでみるとそれが当たり前だと気付かされます。皆、違う見方で世界を捉え、それぞれの思いを反映させます。そうした意図が存分に発揮されている作品です。