かばた

「びわこ大図鑑 知っているようで知らないびわこのヒミツ」

 読売テレビ 2023/3/11 13:30~放送分


 滋賀県高島市新旭町針江のサステナブルな文化で、針江の至る所に生水しょうずと呼ばれるきれいな湧水が湧いている。針江のほとんどの家庭ではこの湧き水を利用した炊事場を備えている。この炊事場が川の端にあるから、かばたと呼ばれている。


 お正月にかばたにお参りして、神様にお供え物をしている。


 地中から湧いた水はまず壺池と呼ばれる場所にたまり、飲み水やお米を研ぐのに使用される。

 そこから流れた水は次に端池はたいけと呼ばれる場所にたまり、野菜や食器を洗うのに使用される。ここでは鯉等が飼われており、洗う時に出た残飯やゴミ・池のコケ等はこれらが食べてくれるので、水をきれいに保つことが出来る。

 そしてそこから水路に流れる。


 各家庭のかばたが水路でつながっているため、上流の家庭は下流の家庭を思いやり、下流の家庭は上流の家庭が汚い水の使い方をしないという信頼から、思いやりと安心の水として成り立っている。

 こういった背景から、川を汚したり、川に対して悪さをすると、「がわたろう(河童)が尻抜くぞ」と親が子供にしている。


 この他にも果物や野菜を冷やしたりするのにも使用されている。

 世界的にも珍しい文化といえる。

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ラァド @LaH_SJL

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