第13話

二日後。

 俺は紗友里に言われたとおり、タナトス本部のビルに行くことにした。昨日退院でその日のうちは、さすがに寄り道をするわけにはいかなかったからだ。

 いつものように、古びたビルの四階から、秘密のドアを開けてエレベーターへ。

「おお、狭山君か。待っていたよ」

 僕を出迎えてくれたのは、村雨長官だった。

「奥に来てくれたまえ。話したいことがある」

 促されるままに付いていき、入ったのは、いつか作戦の真実を知らされた会議室だった。

「君に見てほしいものがある」

 長官がそういうと、巨大なスクリーンが上から登場し、証明が落とされた。

「これは先日の戦闘の唯一の記録なのだが」

 映し出されたのは、いうとおり、先日行われた侵略の映像だった。ただ、ノイズや画面の乱れがひどく、あまり鮮明には映っていない。

 爆音と共に黒い影が地面を根こそぎはぎ払って、人らしきものがゴミのように飛ばされる。

 間違いない。

 あのときの映像だ。

 俺はあの悪夢のような状況をクラッシュバックしようとしていた。

『ジジ……紗友里!……か!』

 画面からそんな音声が流れてくる。俺の声だ。そうだ、紗友里が吹っ飛ばされて、それでそれを抱き起こそうとしたんだっけ。でも、そこからの記憶がない。

 ちなみに、画面には俺の姿も紗友里の姿も映ってはいなかった。やがて音声がほとんど入らなくなり、その代わりのように、画面にあの黒い巨大な影が映り始めた。カメラの映る位置に移動してきたようだ。

『……たちもご苦労な……ジジジ……な』

 また、俺の声がする。だが、こんなこと言っただろうか。必死だったから、わからないが。

『……シュート』

 そんな声がかすかに聞こえた。すると、画面外から光が一本、矢のように黒い影を貫いた。光は黒い影に吸収され、その直後、粉々に崩れ去った。

『ブツン』

 そこで、映像は途切れた。

「このあと、君の倒れていた周辺に高エネルギー反応が見られ、その直後にイレギュラーは殲滅されている。殲滅の瞬間はエネルギーが大きすぎて、その場にいた生命の数を記録できていない。わかっているのは、直前には君と式守くんとイレギュラーの三つの反応のみ、直後にはイレギュラーを除く二人の反応のみだということだ。空白の五分になにがおきたのか、我々は知りたい。そこで、君が何か見ていたのではないかと思ってね」

 長官は眼光を鋭くして言った。

 なにがおきたのか。

では、あのイレギュラーを倒したのは、タナトスの誰かではないのか。

「正直な話、我々の高科法術はイレギュラーに通用しなかった。だが、あれを倒したものがいる。それはなんなのか。それを知らねば、我々の価値がなくなってしまう」

 確かにそのとおりだ。火の消せない消防士のようなものだ。

しかし残念ながら、俺には記憶がない。

その空白の五分は僕にとっても空白なのだ。

だが……。

「自分にも、記憶はありません。でも、一つだけ、気になることを覚えています」

「なにかね?」

「紗友里の右腕は、僕が抱き起こしたとき、千切れていました。肩から先がなくなっていたんです」

 自分で言って、きもち悪くなった。あんな過激な映像、普通まず見ることはない。

「千切れていた……?しかし、我々が回収したときは、そんな形跡は無かった。現に彼女の腕は擦り傷さえしていたが、骨折も脱臼もしていなかった。彼女自身にもそんな覚えはないはずだ」

「でも、本当なんです。それで、俺すごく焦って。止血をしようとしたけど、どうしていいかわからなくて。そうしているうちに、あの黒いやつがこっちを狙っているのに気づいて。やばいと思って、それから、記憶がないです」

 俺がいうと、長官は難しい顔のまま頷いた。

「そうか。その空白の五分間。予想よりも多くのことが起こっていたようだ。わかった。協力感謝する」

 俺が何か知っていると踏んでいたようだが、その予測がはずれ、長官はさらに難しい顔になっていた。

 申し訳ないことだが、俺にはどうすることもできん。覚えていないものは覚えていないのだ。

 これから、どうなるのだろう。

 紗友里は無事だったが、実際問題先日の戦いで何人もの高科法術士が死んだと聞く。しかも、敵を撃退したのはタナトスではなく、別の要因らしい。

 ビルの階段を下り、家路につく。

 いつもどおりの道に、いつも通りの景色。

 戦場になった区域は封鎖されているが、それ以外はいたって普段通りの町だ。ぼんやりと辺りを見回してから視線を前に戻すと、見覚えのある少年が立っていた。

 この特徴の無い容姿、間違いない。完全なる人型のイレギュラー、レミスだ。

「やあ、狭山さん、でしたっけ。先日はどうも」

 丁寧な口調と、穏やかな動作。軽く会釈をするように、彼は言う。というか、よく俺の名前を知っていたな。

「だから、身構えないでください。前回も言ったように僕は戦闘員ではないので、戦闘能力はありません、もっとも、あったとしても、ここでどうこうしようなどと言うつもりは毛頭ありませんよ」

「じゃあ、何の用だ?」

「改めて、ご挨拶です。先日の戦いは見事でした。まさかあなたが本物の天魔を呼べるとは思ってもみなかったもので。おかげで計画は大きく狂ってしまいました。せっかく開けたゲートは閉じられ、不特定単数も完全破壊。こちらとしては大赤字ですよ。あの一体で侵略を完遂する予定でしたのに」

 聞いていて、疑問が浮かぶ。今、こいつはなんて言った?

 先日の戦い~までは良しとするが、その後だ。本物の天魔を呼んだ・・・・・・・・・?誰が?俺が?

「ほう、記憶が無いか、もしくは無意識ですか。なおさら厄介ですね。あなた、何者なんです?」

 そう聞かれてもな。俺は一般市民だ。多少特異な体質ではあるらしいが、高科法術士でもないし、落書きの化け物の親戚でもない。

「こんな昔話があります」

いけ好かない微笑を浮かべながら、レミスは言う。

 俺が黙っていると、そのまま言葉を続ける。

「遠い昔、他の星から侵略を受けたある惑星の住人は、侵略者の圧倒的な力に対抗するため、新たな兵器を開発しました。それは、鉱石にエナジーストームと呼ばれる一種の生体エネルギーを合成して作る生体兵器で、人造鉱石獣と呼ばれました。訓練を受けた戦士と同調、装着することで神にも似た力を発揮するそれは、他星の侵略を妨げた後、その強大すぎる力で自滅の道を辿りました。壊滅した星に取り残された鉱石獣は、強い自我に目覚め、新たな生活の地を目指し、宇宙に出たのです。長い旅路の途中で、多くの鉱石獣が命を落とし、やっと別の惑星にたどり着いた時には、数千いた鉱石獣の数はわずか百足らず。しかし、その驚異的な力と崇高な獣の姿は、もともと惑星にいた原住民にとってひどく神聖なものに映り、神として崇められることになった。そしてそれはやがて、天魔と名前を変え、あらゆる惑星に栄光と滅びをもたらして来ました」

 長々と話して、レミスは口を閉じる。

 俺はそれを、黙って聞いているしかなかった。

「その惑星が、地球だって言うのか?そんな……」

 馬鹿な話があるか。それじゃあまるで、B級SF小説みたいだ。

「あらゆる惑星に、と言ったでしょう?この星と天魔のファーストコンタクトは四十年前。その遥か前から、天魔は存在し、星々の文明に影響を与えています。それこそ、天魔という名で呼ばれる以前からね」

 レミスは俺の理解を正すと、そう言って笑った。

「長い時間の中で、純血種とも言える最初の鉱石獣はほぼ居なくなり、エナジーをコピーすることで繁殖にも似た行為を得た彼らは、今や大分力も衰え、種として力も弱まっているのです。ですから、我々のイレギュラーにも対抗することは出来なかった」

 そこまで言うと、レミスの目が急に鋭くなり俺を見据えた。

「しかし、です。あなたの召喚した天魔は、まさに純血種の力。それもあのイグニクスのような老い耄れではない、現役の人造鉱石獣の姿だった。わからないのですよ、あれがなんなのか、どうしてあのような姿で現存しているのか、そしてそれを召喚したあなたも。だが、まあ、いいでしょう。おそらく、上層部は、近いうちにあなたにターゲットを絞るでしょう。研究よりも抹殺。それが、我々のやり方ですから」

 物騒なことを言いながら、にっこり笑って、不気味なことこの上ない。

「それでは失礼します。ごきげんよう」

 そう言うと、レミスはいつかのように空間をゆがませてドアを造り、その中へと消えて行った。

 俺は呆然と立ち尽くしていた。

 わけが分からない。

 今まで十分にわけが分からないことだらけだったが、今回のは常軌を更に逸している。こんな急展開には付いて行けないぜ、まったく。

 考えたくない。考えたくないが、俺はどうしても考えなくてはいけない質問を恐る恐る自分にして見ることにする。

『俺は何者なのか』

 十六年間知っている、信じて止まなかった『自分』。

 当然だろう?

 自分は実は別人なんじゃないかなんて、よほどの中二病でなくては考えもしない。

「あ、狭山君」

 そんな声に顔を上げると、そこには見知った顔があった。

 紗友里だ。まだ制服姿なので、帰宅せずに来たのだろう。

「おう、紗友里。お前も本部に用か?」

 俺が言うと、紗友里は首を振った。

「狭山君が呼び出されていたから、待っていようかと思って」

 そんなことを言いながら微笑む紗友里。

 その笑顔に、懐かしさとむず痒さを感じながらも、きっと一番はほっとしていた。

「なんだか、久しぶりな感じがしますね」

「え?」

「こうして、二人で帰るの」

 微笑みながらいう紗友里に、俺はあいまいに相槌を打つ。

「……狭山君が助けてくれたんですよね?」

 嫌な感じに、心臓が高鳴った。

「え、あ、ああ。そうみたいなんだけど、俺は、覚えてなくて」

「そう、なんですか」

「うん」

「実は、わたし、ちょっとだけ、記憶があるんです」

 再び、嫌な鼓動。

「朦朧としている意識の中で、わたしは、狭山君、あなたの姿を見ました。そんな状態だったから、それが確かなこととは言い難いのですが、その時の狭山君、なんだか別人みたいでした。とても鋭い目をしていて、髪の色も光っているような銀色で。でも、わたしはそれがはっきり狭山君だと認識できました」

 紗友里は記憶を辿るように、そう呟く。

「俺は、良く覚えていない。紗友里が吹っ飛ばされて、それを抱き上げようとして。でも、紗友里の腕が片方なくて。何とかしなくちゃって思ったら、あの黒い奴に攻撃されて。そこからは、何か、自分が自分でないような感じでさ」

 俺の語りを紗友里は静かに聞いていた。

「俺ってさ、何か変なのかもしれないな。ほら、前に言ってたじゃないか。なんだっけ?記憶操作が利きにくい、だっけか。あと、普通はエネルギードレインにも耐えられないんだろ?となると、俺は普通の人間じゃないのかもしれないって」

 俺がそこまで言うと、紗友里はそれには何も答えず、数メートル先の児童公園を指差した。

「ちょっと、座って話しませんか?」

 それに頷いて、俺たちは公園のベンチへと向かう。

 座って暫くしても、紗友里は黙っていたが、やげて重々しげに口を開いた。

「高科法術士になれる条件について、話したことはありましたっけ?」

「ああ、特別な訓練を受けて、試験を受けて、実践訓練でも良い成績をだすとかだろ?」

 俺が言うと、紗友里は首を横に振った。

「それは候補生になってからの話です。それ以前に、高科法術士になるためのもっとも初歩の初歩、適正検査というのがあります。そもそも、それに漏れると、どんなに優秀でも、どんなに戦闘センスがあっても、実績があっても、候補生にすらなることはできません」

 ほう、そんな検査があるのか。で、その検査ってのは、どういうものなのだ?

「オリクティウム値の有無。日本語で言うと、法術源および、法術耐性値の有無です」

「法術耐性値?」

「ええ。高科法術士は天魔であるファングを使役するとき、法術エネルギーを体に循環させて門を開き、ファングを呼び出します。ファングだけではありません。武器の変形や使用、対イレギュラー防壁や高速移動術、あらゆる高科法術を使う時、必ず法術エネルギーを使います。では法術とは、どうやって作られるのか」

 厳かで重々しくも、どこか淡々とした口調で紗友里は言う。

「それは体内にある法術源で作られるんです。そして、それとは別に法術耐性という性質があります。これは、法術エネルギーを体内に流したとき、耐えられるかどうかというものです。仮に法術源があっても、耐性がない場合には、法術は使えず、検査は不合格となります。逆もまた然り。また、法術源は一般で言う『普通の人間』にはありません」

「それがあること自体が特別ってことか」

「ええ。でも、生まれついての力が全てではありません。法術源と法術耐性を得るには、大きく分かれ二つあります。一つは神獣の細胞の一部を同化させること。神獣イグニクス様は自らの細胞の一部を移植し、この二つの特性を人間に与えることができます。事実、この五十年はこの方法で高科法術を行使してきたと聞きます。そしてもう一つは、自然覚醒。ある日突然、もしくは生まれながらにしてこの特性が発現するというものです。しかし、この自然覚醒で法術源と法術耐性が両方ともある人間は、決まってある一つの共通点がある」

「共通点?」

 俺が聞くと、紗友里はゆっくり頷いた。

「十五年前のマクローム流星群」

 マクローム流星群。俺の生まれた年におきた大型の流星群。天体イベントとしてはとても珍しく、紫と緑の光が無数に流れ落ちたって話だ。

 季節は夏だったから、五月生まれの俺はもう生まれていたけど、まだうぎゃうぎゃ泣いていただけの赤ん坊だったから、当然そのことに関して覚えていることなどあるはずがない。

 マクローム流星群には、ちょっとした都市伝説があり、マクローム流星群が起きた際、ある一定の地域には特別な放射光が降り注ぎ、人体に影響を及ぼすことがある、というものだ。結局、本当にそんなものがあったのかも不明だったし、それで人体に影響があったという確固たる証拠も存在していないので、あくまで噂の域を出なかった話だ。

「イグニクス様の細胞移植もなく法術源と法術耐性を持つ人間は、決まってマクローム流星群の放射光が降り注いだ地域にいた人間なんです。わたしも、そして恐らくあなたも」

 自ら確認するように紗友里は言う。

「まで、じゃあ、俺にもそのオクティウム値があるってことか?高科法術がつかえると?」

「以前、検査を受けてもらいましたよね?」

「ああ」

「その結果、狭山君には機能していない法術源と、法術耐性がありました。しかも、その耐性の値は、通常の五倍。この数値は異常です。トップの高科法術士でも、ここまでの値は持ち合わせていません。佐山君の特異体質、異常な法術耐性、そして、この前の『実戦』での生存。わたしは少し、調べさせてもらいました」

 とても申し訳なさそうに、紗友里は言った。

「調べたって、なにを?」

「狭山敏樹という人間をです」

 言って、視線を上げた紗友里からはなんとも強い意志を感じて、俺は黙って頷くしか出来なかった。

「これはあなたのプライベートに関わることなので、本当はあなたに話すべきことと、そうではないことを選別する必要があるのですが、そうも言っていられそうにないので、お話します。狭山敏樹。狭山優子、狭山恭介の養子。0歳で養子縁組を行ったため、実父母の記憶は全くなく、また誰なのかも不明」

 そうだ。俺の親は、血の繋がった実の親じゃない。

 だが、それは狭山家にとって些細な問題でしかない。中学入学と同時に事実を打ち明けられた時も、時間が経ってからも、別にそれをどうと思ったことはない。俺たちは家族だし、他人だとか、血が繋がっているかどうかとか、そんなくだらない問題にはブチ当たらなかったものだから、気にして生きてこなかった。

「しかし、当時の事件と被害状況を調べたところ、一つの仮説が浮き上がりました。あなたの生まれた年、札幌市の郊外にマクローム流星群の飛沫と思われる隕石が飛来、民家と走行中の自動車に直撃し、六名が死亡。直径十センチほどの欠片でしたが、大気圏を通過したエネルギー量です。民家で四名、自動車内にいた二名が半溶解状態で焼死でした。これは、何らかの情報操作で隠蔽されていた事実です。おそらく、私たち『タナトス』が国ぐるみで行ったことです」

 マクローム流星群に、実害があったとは。しかも、日本にも降り注いでいたとは驚きだ。

「わたしは、その時死亡した二家族のことを調べました。民家の方は、当時その家に住んでいた家主と妻、その子供二人の四人が死亡。これには特に疑わしい店はありませんでした。そして、問題は自動車の方です。この自動車に乗っていたのは、二名。柿原浩司と、その妻、柿原美沙子。かろうじて残った歯型から確認したので間違いないです。さらに調べたところ、この二人には、その春生まれたばかりの男の子がいたはずなのです。しかし、不思議なことに、実家にも病院にも、どこにもその子供の姿がなかったのです。考えられる可能性は、単純に車内にいたということ。当時は、生まれて間もない幼子なので、熱量が大きすぎたためほぼ完全に焼失してしまったと考えられたそうです。でも、全く痕跡が消えるほど焼失するとは考えにくい。

「待ってくれよ、じゃあ、その子供が俺だと? そんな都合の良い話があってたまるか」

 俺が言っても、紗友里は動じることもなく、そのまま続ける。

「あなたは八月十八日の深夜、市立病院の前で発見され、保護されています。当時の記録によると、所々焼け焦げた布にくるまれていたが、体には擦り傷ひとつなかった、と。事故現場から市立病院までは約十キロ。そこへ至る道は隕石事故のために封鎖、検問があったので、その目を逃れて病院の前に誰かが置いていったとは、考えにくい。どうですか? この日に起きたことを全部別々の、ただの偶然だというほうが不自然です」

 それは、確かにそうかもしれないが、でもそんな突拍子もない話を鵜呑みにはできない。

「ただ、狭山君。あなたが、マクローム流星群の破片と共に落ちてきた『何か』に干渉を受けて、その媒体として選ばれ、守られたとしたら、すべての自称は説明が付くと思うのです」

 彼女は真剣な顔で言った。

「その、『何か』ってなんなんだよ?」

「わかりません。この説そのものが、わたしの勝手な推測に過ぎませんから。でも、可能性として考えるとすれば、天魔や高科法術に関するエネルギー体か、あるいは生物か、というとこでしょう」

 いきなりご都合主義的な話になってきたぞ。

「まあ、でも、狭山くんは、狭山くんですから、大丈夫ですよね?」

 わざとらしく、明るい表情に切り替えて言う紗友里。

「それ以外の可能は、考えてすらいないよ」

 そうさ。俺は、俺であって、それ以下でも、それ以上でもない。

「ですよね」

 そう言うと、紗友里はベンチから立ち上がり、俺の前で立ち止まった。

「これからも、よろしくお願いしますね」

 ペコリと、頭を下げた。

 

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