火と僕

ピーポーピーポー カンカンカン


救急車と消防車の音がだんだん多くなっている


さっきより騒がしくなっていることは分かっていた。


窓を開けると救急車と消防車などがたくさんあった


これだけでどんな規模か大体は予想がつくだろうがこの火事は僕の予想をはるかに超え


大規模な火災となっていた


火との距離がざっと百メートルしかないことに気づきバタバタと家を出た。


一応スマホだけは持って(スマホの中からお金などは出せるから)


どんどん火が大きくなっていることに唖然としていた


ただひたすら火を見て。車の爆発して近くの燃えそうなものに火が燃え移っていた


すると後ろから




「ちょっとなにやってんの君!」




聞きなれた声がしたので振り返ると見慣れた花見の顔があった




「相崎じゃん早く逃げよ!もしかしたらこの家もなくなるかもって消防士の人が言ってたから!」




「……え?」




「え?じゃないわよ早く逃げよ」




そう言って花見は僕の腕を引っ張りながら火から遠ざかっていった




しばらくして一層消防車の数が多くなった。少し経った今も消火活動が続いていて


僕は放心状態になっていた。




「家が……」




「今はそれどころじゃないでしょ。それより早く火事が収まることを願って」




「……うん」




それから、なかなか火が収まることはなくかれこれ半日が経とうとしている。


消防の必死の消火活動により火が拡大することはないがずっと燃えている




「ちょっとは落ち着いた?」




「……うん、半日もたてば」




「ならよかった。でもどうしようこれからどうやって生活していけばいいのかな?」




「……それは……わからない」




「…そう…よね」




今もなお消火活動が目の前で続けられている


大切な家と大切なもの、大切な思い出がすべてなくなった


出張に行っていた叔父が予定よりも早く帰ってきた




「流!大丈夫か?」




「叔父さん、僕は大丈夫だよ」




「ならよかった。電車の中で煙が昇っているのは見たがこれはやばいな」




「ねえ叔父さん、これからどうしていくの?」




「大丈夫だ、俺もちょっとばかり余裕があるからな」




そう言って叔父さんは険しい顔に戻った


叔父さんにもあの家には思い出が詰まっている


だからこそ失いたくないものだったのだ




「すまねえな流、こんなことになって」




そういって叔父さんは涙を流していた




「何で?これは事故じゃん何も叔父さんのせいじゃないよ」




「でも………すまねえ」




叔父さん涙をぬぐって火の方向を見た





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すみません。投稿ペースを下げます一週間に一回ぐらいしか投稿できないと思います


読んでくれた人はありがとうございます


面白いと思ったら評価などなどお願いします!




これは僕が作る一番最初の物語ですので温かい目で読んでくれるとありがたいです


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彼女が作る僕との変な日常 ひなお @hlnqo43625

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