応援コメント

第627話 小説って、実は説明が多い!書く文字数を増やしてみて完結させてみる!頭の回転を速くしたい!」への応援コメント

  • 以前にも書いた気がする話ですが、小説で風景などを描写する際は情景そのものでなく登場人物の心情に絡めないと意味がない……みたいな意見がありますよね。
    私は正直、そこまで気にしながら執筆できないので「きっとこれは純文学などを目指す文芸系の方々の書き方なのだろう。私も文芸系に憧れはあるがそこまでガチガチの純文学系ではないから」と思って、頭の片隅にとどめるだけにしているのですが……。

    今回の「坂道」の例を拝見して、改めてこれを思い出しました。
    「設定ばっかり書いていると、読者離れちゃう」というのは全くその通りですが、例えば「坂道」に関して言えば「とても長い大変な坂」というのが純粋な設定そのままだし、そこを『設定そのまま』で冗長に書いても面白くないから読者は飽きてしまう、あるいは読み飛ばしてしまう。
    でも例えば「とても大変な坂で、毎日俺は朝の登校だけで疲れてしまう。楽しい高校生活で唯一、俺が嫌な点だ」とか、逆に「とても大変な坂で、ここを通るときだけ暗い表情になる学友も多い。でも俺はむしろ大歓迎、ここちよい筋肉の疲れを感じるし、下半身の筋トレにもなるじゃないか」とか表現したら、無味乾燥な記述ではなくなる気がする。坂に対する『俺』の感情に読者も共感したり反発したり出来るのではないか……。
    おそらくこれこそ『登場人物の心情に絡めないと意味がない』の一例なのでしょうね。設定の書き方は難しい、奥深いと改めて考えさせられました。