7発 ぶっとばせ!

“バッ!”

「アーク!!」

「ロイ!?」

“バシッ”

「くそが」

“ブンッ”

「待て!!」

「なんだこのボールは。」

“ツー”

ぐるぐる

「くっそ。クモかよ。」

“ブチッ”

“ボン!!”

「おい犬!!」

「ワンワン!!」

「ライオン男を頼んだ!!」

「ワン!!」

「アーク!!大丈夫か!?」

もうアークに意識はない。

「肋骨が骨折してる!!コロ、救急車は!?」

「もうすぐ来るはず」

「まずいぞ!!呼吸に支障が!!命にかかわるぞ!!」

「どうしたんだ!?」

「アークは肋骨を骨折している。肋骨は呼吸するための重要な働きをしているから、呼吸が困難になる。かなり危ない状況だ。」

「何ィ!?」

「ダメだ!!待てん!!俺が担いで救急車と合流する。」

「そんな無茶な!!落ち着け!!」

「落ち着ける状況じゃない!!」

ロイがアークを担ぐ。

「待てよ!待てって!!」

“タッタッ”

目にも追えない速さで走る。

“バッ”

“ダッ”

“ゴッ”

“ドッ”

建物の屋上を飛び回り、滑空する。

“ドン!!”

「ピーポーピーポー」

「いた!!」

“ドン!”

着陸する。そして救急車の横を気づいてもらうまで走る。

“ダダダダダダ”

「おい!見ろよ外!なんかいるぞ!」

「そんな訳…!?誰!?」

“キィィィィィーー!!”

「こいつが要救助者だ。肋骨を骨折してる。」

「ありがとうございます。うわ。これはかなり危ないですね。すぐに病院に搬送します。どなたか付き添いよろしいですか?」

「この3(人)(匹)(個)で。」

「分かりました。すぐに出発します。」


病院にて。

「手術もうすぐかな?心配。」

「そうだな」

“プルルルルル”

「すまない。電話だ。」

『もしもし。いまライオン男を見つけた。今から戦う。出来れば来てほしいのだが』

「何!?ハァ。わかった。俺が行く。」

“プツッ”

「すまないが、アークは頼んでもいいか?」

「わかった。任せろ」


「くっそ。手ごわいな。」

「そりゃあ。アークが負けた相手だもの。ロイが来るまで耐えるぞ」

犬とばっちゃんが戦っている。

『アニマルズ・キング!!』

ゴボッ

血が飛び散る。

「ばっちゃん!!大丈夫か!?あ!!グハッ」

辺り一面血まみれになる。

二人とも限界を超えている。すでに死んでもおかしくない量の出血をしている。

「はやくきてくれ!!ロイ!!」


「どこだ!?まだか!?」

音速よりも速い速度で滑空している。

「あそこか!!」

“ピュー”

“ズドン!!”

「遅れてすまない。あとは任せろ。」

「何!?ロイ!?」

“ズズズズズ”

“バン”

とてつもない速さで駆け回る。

“ズドドドドドドドドドドドドドドドド”

「速すぎだろ…!」

“バババババババババババババババ”

「よっしゃ!!」

ライオン男の腹に無数の傷をつけた。

バサバサバサ

ライオン男の顔の仮面の毛が落ちる。

傷から血が垂れてきている。

「あれ…ロイは!?いない…ロイだけじゃない。ばっちゃんも犬もいない!?どこ行った!?」

“ズドン!!”

「フゥー。間に合った。」

ニィィィィィィィィィー

ロイは笑っていた。

「アークも犬もばっちゃんも無事らしいからね~」

「なっ!?この、短時間で…!?」

「ヘッ。さすがに二人は重かったぜ。でも…無事だからって許さねえぞ」

『アニマルズ・キング!!』

「なにこれ。おもろ。」

「なっ!?き、効かないだと!?そんなやつがこの世に存在したのか!?なら、何で攻撃すればいいんだ!?」

「で、答えろ。妖怪連について。」

「答えるものか…」

“ズズズズズズズ”

手に青いエネルギーが集まる。

「あ”?」

(なんてすさまじい圧なんだ!?もはや、次元が違う!!)

“ゴゴゴゴゴゴゴ”

(どうすればいいんだ!?)

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TSUYOSUGI りゅう @wwwwwwww

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