なんならわたしがしごこうか、とはさすがに言えなかった。だって一美ちゃんは実はイケメンだけど、タイプじゃないし。何より、女であるわたしがしごいても、一美ちゃんのは一向にたたない気がする。

2人のやりとりを聞いていたわたしのアソコは乾いていた。触らなくてもわかる。

一美ちゃんのあそことわたしのアソコはつながっている。

健斗とはオスとメスとして交尾して繋がるけれど。一美ちゃんとはちがう。感覚が、コードで繋がっているんだ。

トイレで同居相手の、婚約者に服の上から陰茎を揉まれた気持ちがよく分かる。

一美ちゃん。わたしの結婚まで、付き合うよ。たぶん、その不能はもう、治らないけれど。

性的興奮。あんあん鳴ける、あのジンジン広がる、ジワジワ攻められるめちゃくちゃに擦られちゃってバックで胸をゆさゆささせるキモチヨサが、一美ちゃんには1ミリも訪れない。

好きな子にペニスに顔を近づけられ、逃げ出したいような突き出したいような、それともどちらでもない、早くしてくれとフェラをねだり、利き手で優しく掴まれ、ちらりと尖らせて出された舌に先の穴を責められながら尚もまた強く優しくを繰り返し前後にペニスをしごかれる。

ああ、やばい。

やばい、っていうのは演技な時がある。

だから一気に咥える。男側がのけぞる。音は出さない。初めは清楚に。でも相手のが大きくなったら唾液とうまく絡め、膣内に挿入している時の状態を再現してやる。だが、今は口だ。目を閉じ、こちらはタコのような吸い口から普段の形に戻し、これまた男のを咥えている接合面がよく見えるようにを繰り返して。大きくなっていったものが喉を突き、苦しくなり、ねっとり。じゅるりとした唾液がストレスで出てくるのを待ち。さらにそのさらりとした、愛液と、粘り気のある愛液と、両方を感じさせるフェラで、じゅぽじゅぽと音を立てて優しくペニスを歯を立てないようにしごき上げる。

69で互いの暗部を口という器官全体ができる技巧でお互い気持ちよくなってもいい。

一美ちゃん、たいせつなものを失くしちゃったんだね。