第10話

一美ちゃんは、薬で大切な部分が反応しなくなっていた。スマホをいじっている時に表示されるまんが王国や、それらのエッチな広告には興味が湧くらしいが、誰に触られても、小さな象の子の愛らしいシワのあるそれのように。その肉棒は刺激を感じなくなっているらしい。

同居中。どこを見るでもない目をしてカーペットの上に座り込みながら聞かれたことがある。


濡れる、って、聞いていいのかわかんないけど、

どんな感じ?ていうか、感覚?


悩んでるんだな。もしくは、快感が遠くなりすぎて、賢者みたいになってるのかな。わたしは答えた。


最中っていうか、始まる前に自然に慣れてる感じ。


しぜんに。


一美ちゃんは繰り返す。目線は股ぐらへ。

貴方は、男でしょうが。と思いながら。自然にブツが勃ってたころをおもったのだろう。


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