第371話 邪神が命じる
▽第三百七十一話 邪神が命じる
ふらふらと揺れる幼女の姿があります。
モニタの向こうでアトリは防戦一方でした。純粋なステータスでは勝っています。とくに速度面ではかなり優勢で、それがなければとっくの昔に負けていることでしょう。
それでもジークハルトの猛攻は止まりません。
圧倒的な火力と手数。
必殺技クラスの攻撃が通常攻撃並みの頻度で発生しています。
それをアトリは防ぐことに速度を使っています。いつものアトリらしくないのは、たぶん「自分の攻撃が信用できていない」からでしょう。
防がれたら死ぬ。
その前提で攻撃に回るためには尋常ではない覚悟と自負が必要なのです。
戦闘の最中、アトリは自分とジークハルトの差を誤認させられたのでしょう。通じないかもしれない、と考えて攻撃すれば通じなくなるのも道理。
ただし、アトリは理解してもいるでしょう。
本当は通じるということを。
「それを信じさせなくさせる。王道ですけれど、いやらしい戦い方ですね」
「何言ってるのネロ! ジークさまがいやらしいのは鎖骨だけよ!」
「貴女の性癖は聞いていませんが」
「聞きなさいよ!」
「聞きませんよ」
私もアイリスさんと戦っている最中です。ある意味で。
この人の応援は煩いのですよね。悪意が一切なくて純粋なので聞き心地が悪いわけではありませんけれど。
掲示板のイカレヒス女の印象とは異なり、喋ってみるとめっちゃ良い人です、この人。
集中力が妨害されます。
これを隣に置いて戦い続けているジークハルトは、ある意味で集中力を育成されていたのかもしれません。
忘れがちですが、このゲームは育成ゲームですから。
「はあ。大変そうですねえ、アトリ」
仕方がありませんね。
私は席を立ち上がりました。
ポンポンを持ってはしゃいでいるアイリスさんが首を傾げます。
「どうしたのネロ? ご飯を食べたからお腹が痛いの? でもね、それは錯覚なのよ。初めてのゲーム内飲食ではよくあることね。キツかったらログアウトしなさいよね! 幻視腹痛って言ってトラウマになったらログアウト時でも痛くなっちゃうんだから!」
「ご心配ありがとうございます。違います」
「なら良いわ! ……あっ、ジークさま! そこ! そこよ! こてんぱんにしちゃってええ! きゃー! 今よ、グローリアス! きゃー! む、やるわね、アトリ! でも、それはフェイントなのよ! 本命は! あれ!? 嘘! まあ! さすがジークさま! 行ってレオ! レオー! しっかりしなさいよ!」
私は参加者契約精霊特等席から脱出しました。
悪気は皆無なのでしょうけれど、やっぱりアイリスさんはうるさいですよ。
▽
神経が壊れそうなくらいにすり減る。
すでに壊滅している街中、ボクは必死にジークハルトから逃げ惑っていた。ろくに攻撃を仕掛けることもできず、全力かつ慎重に回避行動を取っていく。
ボクの【ヴァナルガンド】には時間制限がある。
こうして逃げているうちにもリソースはガンガンと消し飛ばされていた。
でも、リソースを使わねば避けることも不可能だ。
知らない街並みの景色が高速で流れていく。冷たい空気がする。
背後からは夥しい剣閃が降り注ぐ。ジークハルトは愚かではないので、すべての斬撃の配置が考え抜かれている。徐々に追い詰められている。
「逃げてばかりじゃないか、アトリくん! 奥の手まで使ってやることが逃走かい?」
「くだらない挑発」
「事実の列挙が苦しいかい!?」
掠るだけで負ける。
その脅威を前にボクは攻めあぐねていた。
せめて【奉納・絶花の舞】を使わねば、ジークハルトに攻撃することはできないだろう。だが、それを発動するために舞う時間さえもない。
許されない。
徐々に【ヴァナルガンド】のタイムリミットが迫ってきている。
一応、途中から【零式】に変化させているとはいえ。それでも……それ以前の消費が重すぎた。
斬撃の雨。
ジークハルトは普通に斬るのではなく、あえて中距離で攻め続けてくる。近づいてくるならば、純粋な速度で圧勝しているボクに勝ち目がある。
が、敵は常に自分が有利な距離で戦闘を続ける。
また、近づいてくるライオンも厄介だ。
どうにかいなしているが、その隙にジークハルトが攻め込んでくるので勝ちきれない。
「【クリエイト・ダーク】! 【フラッシュ】!」
ライオンから視界を奪う。
その隙に【シャドウ・ベール】を自分に使う。透明化して距離を取ろうとしたところ、ジークハルトが全方位爆撃を発生させた。
元々見えていないジークハルトに、この手の陽動は無意味も極まる。
咄嗟に【シールド・ライトニング】と【遮凡牢錠】をいくつも重ねてガードする。邪神器たる鎖に亀裂が迸る。
それをHPを使って再生しておく。
立ち止まったジークハルトが、やれやれと肩を竦めて見せてくる。
「まったく油断ならないねっ! ……私からここまで逃げられるとは。下手なカラミティーよりも面倒な敵と言えるだろうっ! その速度はカラミティーのギミックと言われても納得できるさ」
「お前が対人が苦手なだけ」
「そうだね! 私の本領は的の大きいカラミティー相手への一方的な爆撃さ! どうにも対人というのは細かすぎて苦手でねっ! これは性分だろう!」
対人戦に必要なのは読み合いと殺意だ。
だが、ジークハルトは人を殺すことを忌避しているところがある。それに小細工などをせずに高火力をぶち込み続けることこそがジークハルトの真髄だ。
対人という小規模の戦いがジークハルトを却って縮込めている。
それでもジークハルトが最強というのは不変の事実のようだが。
荒くなる息を押しとどめる。常に極限の集中状態を保ち、なおかつ強力な反動バフも使い続けている。
正直、ボクの限界は近い。
このまま逃げ続けても未来はない。かといって、強引に攻めても防がれてカウンターで殺される未来が見える。
せめて敵が命のストックを持たなければ、強引な火力で殺しきることもできるのだが。己が命のストックと引き替えに、敵のリソースをすべて吐かせてから、高火力と手数で押し切るのが最強の理不尽のようだった。
空中に無数の剣が出現する。
それが凄まじい轟音とともに降り注ぐ。それを大鎌で斬り伏せ、雨の中を体術で潜り抜けていく。
地面が破壊されていく。
バランスを崩しそうになるが、鎖を使って補助することで転倒を防ぐ。鎖が剣に触れて砕かれる。その破片がボクの腹に突き立った。
激痛が迸る。いつもならば無視できる痛みだった。
そのはずだ。
思わず「くの字」に肉体が折れる。
言葉が汗とともに零れた。
徐々に逃げることさえ難しくなってきている。時間制限も近い。打つ手がない。勝つ方法が――見つからない。
「……勝て、ない」
おそらく誰にも届かない、小さな声だった。
けれど。
突如として前方で気配が爆発した。その発生源は言わずともジークハルトである。
「…………アトリくん。アトリくん! アトリくん! アトリくん!!」
ジークハルトが目を見開き、充血した視線を送り込んでくる。さっきまでの余裕が急激に失せ、そこには恐ろしい怪物が立っていた。
武器を構えることもせず、ただ純粋な苛立ちをぶつけられる。
「最強になると言っただろう! その程度でか!? おいらのことを馬鹿にするのも大概にするべや……」
穏やかで陽気だったジークハルトの豹変。
否。
今まで強力な精神力で抑えきっていた「何か」が限度を超えたのだ。この戦闘、ジークハルトもまた精神力を消費し続けていた証拠である。
けれど、その事実は慰めにならなかった。
ジークハルトが様子見を辞め、無駄な消費を捨て去り、とっとと決着をつける表明であるからだ。
「なんでだべ! なんで人類種は弱い!? こんなにも脆弱なんだべ!? いい加減にしろ、どいつもこいつもなんでおいらよりも弱い!? なんでもできない!? なんですぐに……死んでしまうんだべ!? もううんざりだべや……!」
弱すぎる、とジークハルトは病気のように叫び始めた。
いつものジークハルトとは思えぬ。それは彼の本性にして本音である。
ボクはジークハルトの過去をクラウス・ラウスから聞き及んでいる。
どうしてジークハルトが「上」の言うことに絶対に従うのか。どうして、ジークハルトという存在が最強であることに、最善であることに固執するのか。
だが、ずっと彼は最強を辞めたがっていた。
自分からすべてを奪った「最強」を捨てたがっていた。だからだろう、彼はずっとボクに期待していたのだ。
ボクは神様によって「作られた最上の領域」だ。
他の《動乱の世代》と呼ばれる連中は、神様じゃなくて精霊によってだけれど、同じく人工的な最上の領域となる可能性のある人である。
天然の最強は、人工に夢を見た。
偶然よりも、緻密に作られたモノならば、自分を上回る可能性がある、と。
その期待が打ち砕かれたのだろう。
ジークハルトはほとんど泣きそうな声で、ボクの弱さを詰ってきた。
哀れである。
ジークハルトは優秀すぎた。強すぎた。賢すぎた。判断力が高すぎた。正確すぎた。正しすぎた。間違えられなかった。
馬鹿になれなかった。
多くを救えてしまえた。それを選択できる心の強さがあってしまった。
それなのに彼の感性だけは一般人のソレと変わらなかった。
「……ごめんなさい」
ボクではきっとジークハルトに勝ってあげることはできないみたいだ。
……ボクは諦めていた。
悔しいとも感じない。ただただ悲しかった。
神様の期待に応えられず、使徒としては失格。セックとの約束も果たせない。
ボクが死に物狂いになったとて覆せない実力差が、ボクと奴との狭間には聳え立っているらしい。
万策尽き、ボクが思わず「負け方」を思考しようとした寸前だった。
本来、まったく気にならないはずの観客席側からの小さな音。でも、その足音が不思議なくらい耳に残った。
美しい音だと思った。
戦闘中だというのに弾かれたように観客席を見やれば、そこには邪神がいた。
人を軽々しく超越した美貌の青年。
涼しげで妖艶で筆舌に尽くしがたい、人外の美しさ。怖いくらいの美貌が、毒のような優しい笑みで強調されている。
観客の誰もが固唾を呑んでいる中、その圧倒的な存在だけが暢気に小さく手を振ってくる。
長い黄金の髪が風に吹かれ、その姿があまりにも神々しく、そして禍々しくも映る。
なんてことのない観客席が、神様の存在ひとつで立派な舞台に変じているようだ。
思わず息を呑む。
ジークハルトもうっかり神様を目撃し、つい手を止めてしまったらしい。いや、ボクが集中を切らしている時に殺すことを躊躇ったのかもしれない。
その間隙に神様の――邪神ネロさまの甘い声が入り込む。
「苦戦していますね、アトリ」
「……かみさま」
「じつのところ、貴女にはたくさんのことを教えてきたように思います」
黄金の青年が指折り数えていく。
「たとえば基礎を守ること。強く目的を持つこと。暴れること。止まらないこと。考えないこと。たくさん考えること。およそ私が思い付く限りの、より良い作品作りの真髄が自然と身につくように寄り添ってきたのかもしれませんね」
神様は直接、ボクに何かを指導してくれることは少なかった。
けれど、ボクの戦い方はすべて神様に教わったものだ。神様が隣にいてくれて、ボクは無意識のうちにソレに影響されてきた。
ボクは神様の作品のひとつ。
そう思えるほどにボクは神様に影響されてきた。
それがボクの自負の、自信の理由だった。
それが及ばないからこそ、ボクは怖かった。神様の作品を、そのお力を穢すことが怖かった。ボクの存在が神様の失敗作かもしれない、そう思うと足が竦む。
汚点になりたくなかった。
神様に選ばれる前の、ただの小娘だったボクが震えている。
「……かみさま」
神様が観客席の空席のひとつに優雅に腰掛け、静謐に足を組んで言う。穏やかで優しく甘い、猛毒のような微笑みに見惚れてしまう。
「私はなるべく他者に期待を掛けません。私の期待は重くて辛いらしいですからね。人など簡単に潰れてしまう」
ですが。
「ですが、今、私は貴女を
「でも、ボクは……期待に応えられない……です」
「良いモノを作ろうとしても良いモノなんて創れませんよ。そんなに物事は簡単ではありませんね。アトリ、この私が言葉にして教えてあげましょう」
神が言った。
「創作の真髄は楽しむことらしいですよ」
「たのしむ……」
楽しむこと。
どういうことだろう。
ボクにとって戦いとは楽しいことではない。神様のために戦えることを光栄だと嬉しく思いはしても、戦い自体を楽しいだなんて思ったことはあまりない。
強くなれることは好きだ。
だってもっと神様に大事にしてもらえるから。
だけど、ボクはたぶん……戦うことはそんなに好きじゃない。
だって戦いは苦しい。
痛いのは痛い。苦しいのは苦しい。
ボクはそういうモノを無視することも、我慢することも得意だけれど、何も感じないわけではないから。
迷うボクを置いてけぼりにして、神様が静かに目を閉じた。
神様の雰囲気が変わる。
泰然と椅子に腰掛けている、その姿は変わらない。
だが、神様の……本性が僅かに世界に漏れ出す。
いつもの飄々とした、超然とした、人ならざる威風が掻き消える。代わりに出現したのは、狂ったような――貪るような夢中の思い。
自身の能力に対する、無茶苦茶な執念。
目が見開かれた。
ボクの瞳によく似た、グルグルとした混沌色の瞳。己の存在を狂信している、確固とした自我が発露する。
穏やかで丁寧な物腰では最早隠しきれない――凶悪さ。
「楽しいをぶつけてごらんなさい。キャンバスは、貴女の想像よりも遙かに自由で広がって果てがありません。そこに貴女をぶつけるのです……思ったことを思ったようにしてよろしい! この世のすべてが自在! すべてが貴女の手の中にある。貴女は掌握している。それが私たちにならば許されている」
「ボクは……許されてる」
かつて神様は言った。
強ければ何をしても良い。
それは無法者になって良いというわけではないし、道理を捨てても良いということではない。暴れても良いという意味でもなければ、弱者を踏みにじっても良いという意味でもない。
強者は自由だ。
神様は何度もボクに「自由」だと教えてくれていた。ボクも自分が自由なのだと思っていた。
「ボクはまだ縛られている」
見えない鎖が――視えてきた。
今、きっと、ボクと神様は同じ瞳をしている。
自由という枠をボクは――
自由という言葉にさえ縛られていた。
『貴女は自由です』
きっと、あの時の、神様の真意は。
強者にしか見えない世界があるということ。
それを強者は自由自在に扱っても良いということ。
……それをボクは
こんなにも簡単なことだった。
「――! 神は言っている。ボクは掌握している」
ぶわり、とボクの目の前の世界が一気に広がる。
今まで戦っていた戦場。
ボクが今まで見てこなかったものが、見える。空気が、色彩が、重力が、瓦礫が、壊れかけたビルが、雲が、空が、月が、星々のひとつひとつが鮮烈に映る。
この戦場はとてもきれいな色をしていた。
こんなにも。
こんなにも世界は広かったのか、と嬉しくなる。
戦いに関係ない、と見捨ててきたモノが、そうじゃないのだとボクに叫んでくる。訴えてくる。
うるさいくらいに!
情熱的に!!
こんなにも手札がまだまだ残っていた。
まだまだボクは世界を使いこなせていなかった。
これが神様が見ている世界の一端。
自由すぎる鮮やかな世界色。
ボクの世界と常識は、ボクを拘束する鎖に過ぎなかった。
「……まだ…………ボクは」
ボクを雁字搦めにしていた不可視の鎖が突如、錆びて壊れていく。もうそんなモノは要らないのだと風化して、風に溶けて消えていく。
ボクを人として繋ぎ止めていてくれた鎖だ。
縛り付けていたことに苦言などあろう筈もない。
だけど、もうボクには要らない。ボクは今までの冒険や人との交流で成長したから。
この鎖がなくとも、もう化け物にはならない。ボクはボクを使いこなす。人として、邪神の使徒として、アトリとして――ボクはもう一人で立てる。
だからもう大丈夫だ。
これが世界を自由にするということ。その断片。
「アトリ。貴女は強い。だから、何をしても良い」
さて、と神様がボクに試すような目を向けてくれる。恐ろしいけれど、同時、とても嬉しく思った。心がいっぱいになる。
ボクは今、神様に見てもらえているのだ。
こんなにも嬉しくて、楽しくて、光栄で、最高なことは――ない。
「――貴女の定義する自由を見せてくださいね?」
「ボクは……戦う、です!」
「邪神ネロが命じましょう。アトリ――全力で遊んで楽しみなさい。子どものように」
そう言ったきり神様は立ち上がり、ゆっくりと階段を昇っていく。その背中が途方もなく美しく、そして愛しかった。
ウキウキしてきた。
神様の言ったことが理解できることは、ボクにとって何よりも嬉しいことだった。
これからの戦いは、きっと楽しいものになるだろう。
ボクは突っ立ったままのジークハルトに向き直った。
堪らなくなって笑顔を浮かべる。
たしかにジークハルトはボクよりも強く、ボクよりも最強で、ボクよりも凄くて、ボクよりも勝てるのだろう。
どう足掻いたって、ボクはジークハルト・ファンズムに勝てない。
爽快な気分のボクを見て、ジークハルトは訝しげに眉を顰めた。
「諦めたのかい、アトリくん? そんなことおいらは許さな――」
「――教えてくれてありがとう、ジークハルト……さん」
「!?」
ボクは言いたいことを言った。
勝てるから戦っているわけではない。勝たなければならないから勝つのでもない。
ボクは。
邪神の使徒はそんなに小さくない。
――ボクは勝ちたいと思ったから勝つのだ。
勝利の可能性がないのならば、作り出すだけ。それが戦場で生きるということ。強者ということ。自由自在ということ。
それこそが邪神の使徒の生き方。
アトリの生き方なんだ。
「今のボクでは勝てない。だから……今、変わる」
「そんなことできるはずが……」
「
ああ。
楽しくて仕方がない。ボクは自由だから、強いから、何をしても良いんだ。
小さな胸に手を当てる。
血液が沸騰するような気がする。これから起こることが楽しみで仕方がない。ボクは全力で笑って叫んだ。
闘うことは楽しいことだ。
神がそう言っていて、ボクもそう思う。
あは。
あははははは!
あははははははははっ!!
「――邪神器・真解!! ……【黒の白紙の
ジークハルトが目を見開いた。
ボクはそれを面白く思った。
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