第5話 頂上作戦の結末
野村悟は64歳で工藤会トップの総裁の座に座り、ナンバー3の会長には腹心の田上不美夫が、ナンバー2の理事長には菊池敬吾が指名された。工藤会はさらに暴走する。2012年4月、野村は配下に指示し、福岡県警の元警部を銃撃。
捜査関係者によると、野村が組織の実権を握った2000年以降、工藤会の犯行と見られる事件は113件発生。
A氏:北九州には警察以外に敵がいない。そのため野村は誤った自身をエスカレートして、何をしてね捕まらない。
取材担当者:もし溝下氏が生きていたら?
A氏:溝下氏が親分のままおれば、街の小さなスナックのママの顔を切ったり、ああいう事件は起きていないと思う。工藤会を全国の指定暴力団の中でも特に凶悪な組織として[特定危険指定暴力団]に指定した。
ついに・・・・2014年9月、福岡県警は頂上作戦を開始し、野村らを次々に逮捕した。2021年8月24日、野村に死刑、ナンバー2の田上に無期懲役を言い渡した。
A氏:みんなの心の中でほっとした部分と、恐らく工藤会のほとんどの組員は、もう辞めたいと思っている。
取材担当者:ほっとしたとはどういう意味?
A氏:これ以上指示がないわけですから、人に対する。だけど判決を受けたということであれ、組織を抜けるということは非常に難しいと思う。
取材担当者:野村から逃れられない?
A氏:そうですね。工藤会の壊滅を目指すならそれが若い組員たちの為にもなると思う。
一方、死刑判決から1年となり、野村被告に関する新たな情報が入って来ている。野村被告が7月に弁護方針を巡って自身の弁護人と対立し、全員を解任したという。
多くの人がその成行きを見守っている。
山口組との抗争の結末 司忍 @thisisme
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。山口組との抗争の結末の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます