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2023年2月9日 11:33
文を音でしか解釈できなくなっているお父さん……。それが薄いベールのせいなのか、コンテキストを読めなくなったからベールが生じたのか分かりませんが、懸命にもがいているんですね。この、間で遮るものがせめてベール程度でとどまっていて欲しいなあと思います。これがブラインドになって、カーテンになって、壁になって……とか考えると、怖いです。ご飯の始めと終わりだけはしっかり意思疎通出来ているところが、何ともリアルに感じました。
作者からの返信
夏井涼さん事故か病気で脳機能障害が起きたひと、というイメージで書きました。ゆえに、音とイメージ(事象)が結びついていない。でもそうなっても、夏井さんの言うように懸命にもがくと思うのです。彼なりに一生懸命、会話をしようとするのではないかと。最初と最後だけ、意志疎通が出来ているのは「日常的な繰り返す言葉は壊れにくい」とあったので、それを活かしてみました。(『脳からみた心』山鳥重/角川ソフィア文庫)
2023年2月9日 08:54
爽やかにも空しくも感じる、何とも言えない、音がした!
星野えいたさんコメントありがとうございます。きっと空しいのかな、と思うのです。
文を音でしか解釈できなくなっているお父さん……。
それが薄いベールのせいなのか、コンテキストを読めなくなったからベールが生じたのか分かりませんが、懸命にもがいているんですね。
この、間で遮るものがせめてベール程度でとどまっていて欲しいなあと思います。
これがブラインドになって、カーテンになって、壁になって……とか考えると、怖いです。
ご飯の始めと終わりだけはしっかり意思疎通出来ているところが、何ともリアルに感じました。
作者からの返信
夏井涼さん
事故か病気で脳機能障害が起きたひと、というイメージで書きました。
ゆえに、音とイメージ(事象)が結びついていない。
でもそうなっても、夏井さんの言うように懸命にもがくと思うのです。
彼なりに一生懸命、会話をしようとするのではないかと。
最初と最後だけ、意志疎通が出来ているのは
「日常的な繰り返す言葉は壊れにくい」とあったので、
それを活かしてみました。
(『脳からみた心』山鳥重/角川ソフィア文庫)