高空の警戒機
たんぜべ なた。
ホークアイの日常
「ホテルよりロメオ!
ホテルよりロメオ!」
「はい、こちらロメオ!」
呼び出しを放置するわけにもいかず、機長が返答する。
「こちらロメオ。
驚異の特定は出来ていない!
繰り返す。
驚異の特定は出来ていない!
以上!」
機長の返答が終わると、ますます
「親分…。」
副操縦士が不安そうに機長を見る。
「分かってる。
今は、後席に任せるしかない。」
離艦直後に飛び込んできたデフコン2の
定期訓練のはずが、臨戦態勢に突入し、我々は艦隊の
後席のレーダー手達は、食い入るようにレーダーサイトのモニターを眺めている。
僅かな見落としが、機動部隊の生死を分ける。
垂れ流し状態の
五分前に、
相手が戦闘機であれば、
いずれにしても、我々が索敵出来ない限りは、判断のしようもない。
我々が警戒を始めて一時間が経過している。
水上、海面下を問わず、索敵網は展開されているが、それらしき敵影は確認されていない。
もうそろそろ交代の
それまでに敵が出現しないことを祈るばかり…
だったのだが、一縷の希望は絶たれてしまった。
「こちら、オスカー!
脅威を確認した!!
方位120!
かなりの速度でホテルに向かっている!
脅威の数は12!
繰り返す。
脅威の数は12!」
僚機の
「ホテルより、早期警戒各機へ。
各機は現状維持にて、任務を続行されたし!」
高空の警戒機 たんぜべ なた。 @nabedon2022
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
聖地巡礼?/たんぜべ なた。
★18 エッセイ・ノンフィクション 連載中 22話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます