其ノ五 たすき掛け
「まあ、良いんじゃないか?」
ご
「本当? 本当に、『優』の字を使っても良いのですね? 嬉しい。」
安子様はご自分の意見が受け入れられた事が嬉しく、思わず急に立ち上がろうとなさいましたので、ご
「おいおい、大事な体だ、無理をするでない。」
と優しく
「考えて見れば、太郎の名も、花子の名も、男の子ならこれ、女の子ならこれと、私の亡き父が付けたものだった。もう男の子も女の子も揃っているのだから、三人目は、自ら腹を痛めるお前が名付けるのも良いかも知れぬ。」
ご
「そうですか? 本当に、本当にありがとうございます!
安子様はそう仰ると、お庭で遊んでいる
「太郎、花子。この時期は日が暮れるのも早いから、暗くなる前に家に引き上げて来るんですよ。」
とお声がけになりました。
安子様は、ご
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