其ノ二十三 顔色
「太郎……。よく御無事で。」
御自宅の方角に
「お母様、申し訳有りません。私が
「分かりました。それは良いから、その手に持って居る
と優しく仰り、火元の薪の上に掛けられた濡れた
「はい。」
とお返事をなさいますと、七つの
「ああ、消えた。やっと。有難う。」
安子様は消え入るような声でそう仰ると、張り詰めた緊張の糸がぷつりと途切れたかのように、青い顔をしてその場に倒れ込まれたので御座います。
次章に続く
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