其ノ十五 鉄筆
「あ、花ちゃん、よっちゃん、触ってはなりません!」
安子様は慌てて子供たちをご制止なさりました。
「ほんと、危ないわ。
「私どもではどうしたって、安子様の様な見事なお
どなたかが棚の引き出しから
安子様は隅にある
『来年度
と、
「ああ、なんと美しい文字でしょう。慣れぬ
と、褒めそやしたので御座います。
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