其ノ十九 おぶ紐
「ま、まあそう仰って頂けるのでしたら。お
先の
「それでは、お役決めは
「では。」
と仰り、花子様をその背におぶわれたまま慌てて退出なさろうと致しました。それを見かねて、お隣に座して居られた
「安子様、お身体に触ります。私が花子様をお抱き致しましょう。」
「では、行ってらっしゃいませ。」
と、頼りになるご様子で安子様にお声掛け致しました。
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