其の三 屑籠
屋敷の庭には桃や梅の花が植えられており、安子様のお子様の、数え三つ(2歳)の姫君は縁側にお出ましになり、
そうこうするうちに日も暮れまして、安子様は
「安子、お前は本日は一日何をしておったのだ。」
安子様はお答えになりました。
「本日は
安子様は千代紙のお雛様をお手にとり、ご
「何だ、安子。お前はわしが
ご
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