お便りのコーナー①
当エッセイにコメントをいただくことがあるのですが、せっかくなのでそのコメントの中で皆さんにも是非ご覧いただきたいものと私の返答を時々ご紹介しようかなと思いまして。
コメント欄はどなたでもご覧いただけるのですが、お名前は伏せたり一部調整する形で掲載したいと思います。
基本的には皆さんのお役に立ったらいいな(あわよくば著作を買ってくれたらいいな)というスタンスで書いてはいるものの、別に「こうすべき」と思っているわけではなく、「私はこうしたらこういう結果だった。こういう風に思った。これが何かのヒントやきっかけになったら嬉しい」という感じで確固たる自信があるわけではないのですが、いただいたコメントに対しては割と頑張って回答しています。
皆さんも一緒に考えてみていただけると嬉しいです。
ではいきます。
『一次選考を突破するためだけの小手先テクニック(有益度★★★★★)』
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(コメント)
初めまして。
やはり、今の時代は一人称でないと、読み手が感情移入出来ない人が多いのですね。
私自体がキャラになりきって書くので、長編で一人称はかなりきついです。
読み手が感情移入してくれるならと思い、とある作品の2次創作を一人称で書きましたが、現実に戻ってもまだキャラがからだの中に残ってしまい、とても辛い思いをしました。
なので、一人称には抵抗を感じます。
疲れている時は、見たくなくなるほどです……
書いている方々の文章が“下手で読めない“というならまだよかったと思う時があります。
一人称で書いている方々はどんな風に(例えば、私と同じように、ある程度キャラを演じて)書いているのか、知りたいです。
長々と失礼しました。
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(回答)
はじめまして。
コメントありがとうございます。
なるほど……これはちょっと難しい問題ですね。
まずこれは大前提としてなのですが、私自身は創作というものは楽しくあるべきだ、と考えています。
作品に苦しくなるほど真摯に向き合って、辛い思いをして傑作が生まれるということもあるかもしれませんが、その中に楽しさあってのものだと思います。
つまり、そんなに苦しい気持ちになってまで一人称に挑戦などしなくてもいいですし、苦手なものを読んだりしなくてもいいのではないでしょうか、と思います。
絶対に〇〇賞が欲しいとかデビューしたいという確固たる目標があって、受験のように取り組むのであれば苦手なものを克服する必要というのもあるかもしれませんが、そういう姿勢で臨んであまり良い作品が生まれるような気はしないですよね。
という前提の上で、参考になるかはわかりませんが、私ももともとは三人称で執筆していまして、実験的に一人称に変更したところ上の選考まで進めた、というだけですので、最初に三人称で書いたものを改稿によって一人称にするというのは書く時に発生するのは創作というよりも作業に近かったように思えます。
三人称視点固定であれば、表現には制限が発生しますが、一人称と三人称の差を客観的/分析的に理解していれば精神的負荷も少ないのではないでしょうか。三人称で書いたものを一人称に修正する、という書き方は一つ手段としてあります。
私はもともとそこまで強く感情移入をするタイプではないので、ご苦労は想像するしかありませんが、あくまで自分を重ね合わせるのではなく寄り添うくらいのスタンスでいると良いのかもしれないですね。
たとえばご自身と違う性別やまったく感情移入のしようがない境遇の主人公や動物などを設定してみるといいかもしれません。
あとはあまり辛い境遇にしたりせずにハッピーエンドを目指して書いてみるのもありですよね。私はだいたい読後感が良いものを書こうと考えているので、仮に感情移入しても最後はそう悪いことにはなるまいとわかっているので抵抗がないというのもありそうです。
というようなところで返答になっていますでしょうか。
今後ともよろしくお願いいたします。
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正直、どう応えていいものか迷いました。
迷いながら書いているなぁという感じが出ています。
正解というものはなさそうですが、解決の一助になればいいなと思います。
『推しが武道館に行ってくれたので〇んでくる(コラム)』
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(コメント)
漠然と「この人信頼できるな」と思いました。
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(返答)
ありがとうございます。文章なのに好きなものについて一方的に早口で捲し立てるキモさがお伝えできたかと思います。
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当エッセイ集の中で圧倒的不人気回。
でも伝わる人には伝わっていたようでよかったです。
GWは新しい学校のリーダーズのライブに行って来ます。
地下アイドル界隈での経験とか知識は『あなたはイカを信じますか?』の中でちょくちょく出てくる予定です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330656282560160
「そろそろお役立ちテクニック回を書きます(予告)」
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ラノベではないファンタジーや現代ファンタジーを公募に出したいと思ったら、何か良さげな公募はあるでしょうか? やはり日本ファンタジー大賞くらいでしょうか?
私も探してはいるんですが、そこ以外見つけられなくて(探し方がぬるいのかな💧)。もし、ご存知なら、本編で書いて頂けると嬉しいです。
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(返答)
日本ファンタジーノベル大賞は良い賞ですが、個人的にはやはりメフィスト賞がオススメですね。ミステリー色が強いイメージありますし、少し謎(トリックとかではなく、〇〇の正体を隠して後で明かされるみたいなのでも)は入れた方がいいと思いますが、ミステリー以外でも座談会で取り上げてもらいましたし必ずしもミステリーだけが受賞しているわけでもないので。
あとポプラ社小説新人賞も幅広いジャンルから授賞作を出している印象です。
現代ファンタジーなら野性時代新人賞、あやかし系やお仕事モノにカテゴライズできそうな内容なら角川キャラクター小説大賞、集英社ノベル大賞も良いような気がします。
創元ファンタジイ新人賞がまだあったらよかったんですけどね……。なくなってしまって残念です。
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別に書籍が一冊出ただけのアマチュアという気持ちでこれからも生きていくつもりですし、また賞に出すこともあるかと思いますが、それでも「新人賞」と付いている賞には応募はしない気がします。
応募要項がプロアマ不問だったとしてもです。
別にルール違反でもなんでもないのですが、なんとなく自分の中で引っかかりはありますね。「新人賞」なんだから新人が獲るのが良いという文字面だけの話なんですけどね。
ペンネームを変えて、過去の実績を捨てて再チャレンジするならOKかなとも思いますが。
「〇〇大賞」は自分ルールでも有りです。
というわけで今日はこういうコーナーをお試しでやってみました。
また気になるコメントをいただいた際には第2回があるやもしれません。
ではでは。
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