対談の話(コラム)
本日4/26は『怪と幽』の最新号の発売日です。
今回は怪奇大特撮特集なんですが、京極夏彦先生、小林靖子先生への特撮インタビューとか、著名人へのトラウマ特撮アンケートとか特集がすごく良いんですよね。
冒頭のグラビアがクレイジージャーニーによく出ている佐藤健寿さんの異境日本なんですが、これも良いです。奇界遺産も持ってますよ、あのめちゃくちゃデカい本。
私は特撮特集ではなく、『お化け友の会ひろば』という心霊系コーナーで、赤い女怪談についての対談を吉田悠軌さんとしています。
吉田悠軌さんもクレイジージャーニーの隠れキリシタンの回が有名ですよね。
あと対談記事を書いてくださったライターの朝宮運河さんが角川ホラー文庫30年の歴史をまとめた勉強になる記事も同じコーナーに掲載されています。
とんでもない当たり回でした。
で、今回なんでこの『怪と幽』に出させてもらったかというお話なんですが、これはもう完全に運です。
たまたま私の担当編集者さんが『怪と幽』編集部と文芸編集部の兼任の方で、私がホラーっぽい作品を書いていて、さらにその中でモチーフにした怪談のテーマの一つに吉田悠軌さんがライフワークとして蒐集している「赤い女怪談」があって、吉田さんの記事のついでにデビュー作の宣伝をしてやるか、と思っていただけたという、本当に色んな条件が奇跡的に合致したという感じです。
ただただ運が良かった、というだけです。
ちなみに遠路はるばる飯田橋のオフィスまで行ってきまして、ガラス張りの良い感じの会議室でお喋りしてきました。
特に緊張することなく、いっぱい喋ってしっかり記事2本分盛り上がってよかったです。
もともと私は緊張とかあんまりしないタイプなんですが、緊張とか不安っていうのは準備不足から来るものだと考えていて、ちゃんと準備しているという自信があればなんとかなるものです。
ある程度基礎の部分がしっかり準備できていれば多少その場で足りないところがあってもアドリブが利くものなのかなと。
まぁ、今回は吉田さんの著作はおそらく児童書以外はすべて読んでいましたし、対談のメインになる怪談を扱った『現代怪談考』も既に読み込んでいて、怪談イベントにも何度も行っていたので対談相手の方の知識が足りず、失礼があるとかいう可能性がかなり低かったというのもあると思います。
別の方が対談相手で、勉強時間が足りなかったら違ったかもしれません。というか、違う方だと断っていたまでありますね。ド新人のくせに。
ちなみに顔出しNGにしているので写真は首から下だけだろうと思って、美容院に行ったりせず、とりあえずジャケットだけ羽織っておきゃいいだろっていう適当さで挑んだら、しっかり後ろ頭も映っていて、あー美容院行っときゃよかったなーってなったので、皆さんは私のミスを糧に油断なさらぬよう。
対談の後、担当編集者さんと打ち合わせをしましたが、雑談といった感じで別にこれといって実のある話はしなかったですね。
ちなみに担当編集者さんと会ったのはこの対談の時の一回限りです。
あ、思い出した。他にも原稿あるんですって渡していたのが『あなたはイカを信じますか?』だったんですが、「あー、あんな感じの話……なんですか」みたいななんとも言えない反応をもらったのも確かこの時ですね。
皆さんも読んでそんな感じになっていただきたい。
私としては面白いと思うんですけどねぇ。
https://kakuyomu.jp/works/16817330656282560160
あともう一つありました。
ダ・ヴィンチWebに『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない』の書評が掲載されました。
書評が載るなんて思ってなかったので嬉しい。
https://t.co/knx6hwjHD1
これで『怪と幽』『ダ・ヴィンチWeb』『野性時代』(これは来月号ですが)と3誌ツアーさせてもらったことになりますね。ありがたいですね。ホント一生に一度の大人の社会科見学っていう感じで良い経験させてもらいました。
ではでは。
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