私が新作を公開する理由(有益度★★★★)

 本日『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない』が無事に発売となりまして、これで2月から続く長い書籍化告知やらなんやらが一段落ついたなとホッとしていたんですが……まだ何も終わっていなかったということが発覚したんですよね。

(ちなみにたまに間違っている方いらっしゃいますが「一段落」は「ひとだんらく」ではなく「いちだんらく」です)


 話戻りますが、発売したんだからもう宣伝しなくていいんじゃないの?って思ったらそうではないと。編集者さん曰く、一般文芸はここからが勝負なのだと。

 嘘でしょ? どういうこと?

 コミック・ライトノベルと一般文芸では商品に対する考え方が違って、前者は市場に投入される点数が膨大で平台に展開される期間が短いので、発売までの宣伝を重視していて発売から1週間以内に一気に売れるように告知とかするらしいんですよね。

 一方で一般文芸は発売から1か月くらい新刊扱いで、お客さんも発売後に書評が出たりするの待ったり、じっくり吟味して買う方が多いそうで、じわ売れを狙っていくのだそうです。

 

 無理無理。もうネタがない。

 Twitterでのオモシロネタも撃ち尽くして、探偵系VTuberも4/24に作中人物の誕生日を設定したメタネタ回やって伏線回収して、エッセイも強めのネタ出してもう燃え尽きておるのです。

 まだ休むことができないのかと。


 じゃあ、あとどうやって1ヵ月の間この私のようなね、得体の知れないド新人が注目を集めておけるのかと。

 書評が載ったり、また背筋さんのような有名人に名前を出してもらえるみたいなラッキーが起こらない前提でできることを考えていくわけですよね。

 発売から1ヵ月経ってまだ「新刊発売中です。買ってね」は流石に言えない……じゃあ、どうするの? と。


 で、ホラー・オカルト系の新作出すか……ということになったわけです。


 『よみかの』と舞台は同じ、というか主人公が通う大学が一緒です。よみかのは大学の外の話だったんですが、今回は大学のオカルトサークルに所属する女子大生の【私】が主人公です。時系列的には『よみかの』の数年後のお話です。


 タイトル、あらすじはこんな感じ↓

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(タイトル)

『あなたはイカを信じますか?』


(キャッチコピー)

神秘体験をしたオカルトサークルのカルト宗教化とその結末


(紹介文)

オカルトサークルに所属する女子大生【私】がある日、部室に足を踏み入れると不気味な祭壇が鎮座していた。

この祭壇を作ったのはGW中にオカルトスポット巡りをしていたサークル員たちであった。

なんでも彼らはとある山中の廃墟を訪れた際に奇妙な体験――全員が頭の中にイカのような不思議な存在を感じるようになった――をしたのだという。そしてサークル活動の一環としてひとまず祀ってみようと祭壇が作られたのだった。

【私】もまたオカルトについては極めて肯定的な立場であり、是非自分も体験したいと祭壇に祈ったところ、頭の中に何かが住み着いたような不思議な気分になるのだが――。


【私】とイカと時々カルト教団の奇妙なオカルトラブストーリー。


※書籍版が発売中の『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない』の数年後の話となります。是非あわせてお読みください。

―――――――――――


 本日20時に第1話の公開予約をしました。


 皆さんにはお願いばかりで大変恐縮なんですけども、よろしければブックマークとお星さま評価をいただけますと幸いでございます。


 けっこう自信作でして、私自身はかなり好きな作品なんですよ。今まで書いたものの中で一番好きかも。

 オカルトと地下アイドルとカルトっていう好きなものを詰め込んだ作品なので。

 あと全然プロット通りにいかなくてお話がとんでもない方向にいくのも気に入っているところです。でもあんまりマスにウケるタイプのお話でもないかもなぁという気もするんですけども。

 別に宣伝がどうこうとかではなく面白いと思うので、皆さんにも好きになってもらえたら嬉しいです。


 ではでは。

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