物語構造のお話(有益度★★★)

 昨日、有名人が拙作を見つけてTwitterで宣伝してくださいました。

 商業の場で流通すると芸能人にも見つかるのか……という衝撃。


 まず声優の夜道雪さんですね。フォロワー20万はエグい。しかもファンの皆さんにもオススメしてくださっている。

 お名前の『夜道雪』の三文字が『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない 和田正雪』の中に全部入ってるよっていうのをファン(の方かな?)に教えてもらって読んだよーっていう内容のツイートでした。

 これはもう全くこちらの意図しないところからの援護射撃過ぎてビビりましたねぇ。

 すっかりファンになりました。


 次に落語家の柳家権之助師匠にもTwitterとブログのダブルでお褒めいただきました。もともと読みたいっていうのはTwitterでリプいただいてたんですよね。まさか発売してすぐ読んで感想を発信してくださるとは……。

 てか『怪と幽』の告知で知ってくださったようなので、献本のお願いをすべきだった……。

 ちょっと独演会とかあったらお花出して、ご挨拶に伺わねばならぬ……と思っている次第。

 すっかりファンになりました。


 皆さんも是非見てみてください。

 自身の告知関係全部終わって、変な緊張からも解放されたし、ちゃんと時間に余裕ができてから集中して読もうと思ってとっておいた『けものの名前』『をんごく』でも読むかー、あとは『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』の発売日にちゃんとインプレッション上げるお手伝いするくらいかなーと思って、エゴサもあんましなくなっていたところで、TLの「おすすめ」タブにこのお二人のツイートが現れた時、ひっくり返るかと思いましたね。

 おすすめタブ仕事しますねぇ。

 ホント邪魔だとか思ってごめんよ、ありがとね。


 今日のテーマは別にタイトルに有名人の名前入れたら見つけてもらえて宣伝してもらえるとかそういう話ではないんですけど、枕の時点でもう800字くらい書いてる。

(権之助師匠に宣伝してもらったから、枕とか言っちゃってる)


 さて、今日の本題。

 物語構造、物語法則、物語の類型っていうものがあります。

 これは知っておいた方がいいものかどうか、というお話をします。

 起承転結とか序破急とかっていうのと違って、『シンデレラストーリー』とか『行きて帰りし物語』とか『異類婚姻譚』とか『勧善懲悪』とか『見るなのタブー』とかそういうのです。

 ググってもらえれば色々出てくると思います。

 たとえばそうですね、『行きて帰りし』のメジャーなのは『千と千尋の神隠し』とか『バックトゥザフューチャー』ですよね。いわゆる異世界転生もこれの亜種ですね。

 で、これって知ってて意味あるのかという。

 たぶん、異世界転生ファンタジー書く方は、他の自分が好きな異世界転生モノからインスピレーションを得て書いていて、そんなの意識してないんじゃないかと思いますし、別に知らなくてもいいものだとは思うんですよね。

 これって神話とか昔話の時からブラッシュアップされてきた枠組みの話で、まぁだいたいこういう形になりますよっていうものだと解釈しています。

 プロットの回を書いた時に、あんまりガチガチにプロットを書くと物語に広がりがなくなってしまうような気がするなぁとか書きました。

 じゃあ、これもそうじゃんって話しなんですけど……これはまたちょっと違ってですね。これは基礎の型みたいなものとして知っていてもいいかもね、と思っています。

 これをただそのままプロットの一番外の枠として使うと、完全に昔話になっちゃうんですけど、逆に古典的すぎてそのままは使わないんですよね。

 とはいえ、古来から誰が読んでも面白い構成ですよっていうものなので、長編の中の一つのエピソードの時に使うとか、こういう構造のエピソードの面白くなるポイントはココみたいなのを理解しておくときちんとハズさずにウケるポイント入れられるっていうのはある気がします。実感として。

 でもきちんと基礎固めができて美しい型の武道家も、我流でめちゃくちゃ強い格闘家もいるみたいな話で知ってて損はないけど、わざわざ勉強するほどでもないんじゃないかなっていう気がします。

 純文学を書こうとか、物語の枠を外れていきたいという方はむしろ無視していく方がいいのかもしれないですけど。

 でもまずはきっちり書きたいという方は調べてみると面白いと思いますよ。


 ちなみにネタバレになるのであんまり具体的には書きませんが拙作『よみかの』では結構意識的にこういうのをアレンジして捻ったり、古典怪談のくだりとかではあえてベタな構成にしたりっていうのをやってみたりしています。


 ではでは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る