第4話

「ちょ、ちょっと待って!」

コンビニから数十メートル離れた所で私は追いつかれお兄さんに左手を掴まれた。


「な、何が目的ですか?盗撮写真見たんでしょ?わざわざスマホを盗撮犯に届けるなんて何がしたいんですか?この様子だと警察にも相談してないんですよね?」

お兄さんは照れ笑いしながら「…かったから」

「え!」

「嬉しかったから…今まで女の子に好かれた事なんて一度もないから…」

そんなセリフに私もつい口元が緩む。

私とお兄さんってもしかして両思い?でも…

「いい加減なこと言わないでください。さっきの娘はどうなるんですか?絶対あなたのこと好きですよ」

そう『私というものがありながら』その後に続く言葉はおそらく『なんでこんな女の子と付き合ってるの?』だ。

さっきの会話を聞く限り付き合ってはいないでも彼女は絶対お兄さんのこと意識している。

「あいつが?それはないって」

お兄さんは笑いながらこう続けた。

「だってあいつ見た目女に見えるけど男だよ」

「そうですか」

だがしかし本当にそうなのだろうか。

かわいい顔でどう見ても女の子にしか見えない。

それに寂しそうにお兄さんを見つめるあの表情。

そしてわたしを睨むような目つきまるで嫉妬しているようだった。


仮にだ男の子だとしてもその人がお兄さんのこと好きではないという理由にはならない。同性が好きな人だって実際にいるのだから…

ダメだ悪い方へ悪い方へ考えてしまうネガティブなのは私の悪い癖。


「ところでもしよければ連絡先交換しませんか?」

いきなりそんなことを言われ驚く

「れ、れ、れ…連絡先ですか?い、いいですよ」

OKしてしまった。好きな人の連絡先ゲットしちゃいました。
















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ストーカーの須藤さんは俺のことが好き♥️ @Yamisaki-mai

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