第3話
家を出て徒歩数分でコンビニに到着。
弁当、飲み物とお菓子を買い物かごに入れレジに並ぶ
店員の『レジ袋、割りばしはご利用ですか?お弁当は温めますか?』
との対応に「あ、温めはいいですレジ袋と箸はお願いします」と返し会計を済ませる。
商品が入ったレジ袋を受け取り店内から出るため出入り口の自動ドアに向かっていると入店音と共にひとりの男性が入店しすれ違う。
えっ!お兄さん!?いやいやそんな訳ない。ここのコンビニお兄さんの家や職場から結構な距離あるし、こんな所で鉢合わせする筈…お兄さんのこと好きすぎるあまりそして今後接触禁止になり近づけなくなるであろう寂しさ(自業自得だけど)から似た人を見間違えたんだ。
振り返ることはせず店を出ようとした時
「あの!」
お兄さんの声!?いかんいかん幻聴まで聞こえだした
頭を横にブルブルと振り自信を落ち着かせ再び歩きだす。
するとまた「あの!」と次は少し大きめの声で呼びかけられ振り返るとそこにいたのはお兄さんだった。
見間違え…じゃなかったんだ。
お兄さんは『やっぱり』と呟きながらこちらに近づいてきて『あの!これ』とスマホを差し出した。
「どうして…」
これは間違いなく私のスマホ!あの時逃げる途中チラッと振り向いた時スマホの画面見ながら指を動かしてたから画像は見てる筈、普通なら警察に届けて盗撮の被害を訴えてもいいのにお兄さんが持ってたということはそれをしてない?ということは何か目的が?
スマホを受け取ろうとした時、ひとりの女性が来店し
「ちょっと大介置いていかないでよ!ってあれ?この子は?もしかして彼女?私というものがありながら」
私は素早くスマホを受け取りその場をあとにした。
「あ、ちょっと待って」というお兄さんの叫ぶ声を聞きながら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます