第4話 奇跡の再会
1度目のタイムリープでわかったことは、
天沢朔也が大学生のころに、アルバイトでホストをしていたこと。
2度目のタイムリープでわかったことは、
「カクヨム」という小説投稿サイトで[sakuya]として活動していたこと。
3度目のタイムリープでわかったことは、
私とそっくり顔の女性が朔也と付き合っていたこと。
そして、朔也を殺した犯人だったこと。
4度目のタイムリープでわかったことは、
朔也が、私に隠れて浮気をしていたこと。
風見芹香が、私とそっくり顔の女性だったということ。
5度目のタイムリープでわかったことは、
朔也の家族崩壊が、彼の【黒い衝動】を生み出していたこと。
6度目のタイムリープでわかったことは、
風見芹香が、私と同じ「タイムリーパー」だったこと。
7度目のタイムリープでわかったことは、
風見芹香の【死】が、私たちのトリガーだった......。
そして、
8度目のタイムリープでわかったことは、
高校生のころ、朔也が私達と一緒に【犬神さまの祟り】に触れてしまったこと。
ゆっくりと、着実に。
私たちの因果が、細い1本の糸で繋がっていた――。
***
あれから何度目だろうか……?
繰り返された日々を足していくと、もう何十年になるのかは 考えたくもない。
タイムリープを止めるために、私たち2人は手を組んだ。
天沢朔也の 破滅フラグ を回避するためではない。
私たちの【死の進行】を回避するために、
私と
2023年の春を越えられることを目標に、私たちの奮闘が始まっていく―――。
【犬神さまの祟り】以外にも
【7人の魔法使いの呪い】
【密教の死神】
【赤い鳥の魔術】とか、いろいろと対峙していくのですが……
とても5,000文字では語りつくせないので、機会があればお話ししたいと思います。
ひとりの「沼らせる男」から始まった物語は、
「令和」という元号を超えて、
「リベンジャーズ」という昔話として語り継がれていきましたとさ。
○ お し ま い ○
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
【完結】カクヨム婚📖 ~本気でパートナーを探してみた~ 越知鷹 京 @tasogaleyorimosirokimono
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