No.2 TS家族会議

No.1の続きになります。今回はTS百合?になるんですかね。よくわからんです。


田中薫(主人公)

高校2年生、サッカー部。最近身長が伸びないのが悩み。

最近身体が女になった。


田中遥

薫の一つ下の妹。薫と同じ高校


お母さん

薫のお母さん。


山田大樹

薫の中学生からの親友。美術部。


佐藤先生

病院の先生、女の人。





女性化が進行中と診断されて1週間、熱も引いて、俺の身体は完全に女になった。


「あの、先生......あっ......だめ......」

「ごめんね、大事なことだから」

「はい......あっ......んっ」


股についてたアレは無くなり、女性器になっていた。先生に触診で異常がないかチェックされたけど、新しく出来たそれは、少し触れられただけで感じてしまうほど敏感だった。


チェックも終わって、退院出来るようになったけど、明日から学校って訳にはいかなかった。母さんが何やら書類を沢山受け取ってた。女体化の例は少ないけど、色々と手続きやらなんやらで準備がいるらしい。


「ただいまー」


天井が遠くにある、見慣れた風景なのに違和感がすごい。久しぶりに家に帰ってきたけど、まるで違う家みたいだ。下駄箱も机も、階段の段差も全てが大きい。俺の身長は今157cm、もう縮みはしないけど、これ以上伸びないかもしれないと言われた。妹はまだ伸びてるから、これから抜かされるかも。


「お父さん、明後日には帰ってくるって」

「別に来なくていいって」

「でも、薫がこんな事になっちゃったんだし」


俺は父さんにこの姿を見られるのが嫌だった。息子が女になった姿を見て、どう思うんだろう。


「とりあえず、今後の事色々考えないと」


リビングのテーブルに座り、母さんは鞄から病院で貰った書類の束を取り出した。


「まず、戸籍を変更しないといけないらしくて、親戚にも説明しないとねー」


性別の変更は18歳以上が条件だけど、女体化した場合は特例で変更出来るらしい。


「ほんとに女の子になっちゃうんだねー、これからはお姉ちゃんって呼ぼうかなー」

「やっ、やめろよっ、別に今まで通りでお兄ちゃんでいいだろ!」

「照れてるお兄ちゃんかわいー」


妹が俺の頭を撫でてきた。背の高さがほぼ同じになったからか、完全に舐められてる。


「こらこら、あんまり揶揄わないの、お兄ちゃんは今大変なんだから」

「はーい」

「あと、改名も出来るみたいなんだけど」

「改名?」

「男の名前だと変に思われるから、女の子っぽい名前に変える人もいるらしいよ。薫は元々女の子みたいな名前だし、しなくてもいいか」

「まぁ......なんか複雑だけど」


女みたいな名前だなって言われるのが嫌だったけど、まさか身体の方が女になるなんてな。


「それと、学校についてなんだけど……お母さんは転校してもいいと思うんだ」

「転校?」

「ほら、急に薫が女の子になって、周りから変な目で見られないか心配で。今まで同じ病気にかかってる人もほとんど転校してたみたいだし。この際、関西に引っ越してお父さんと一緒に住むのはどうかな?」


うーん......。確かに、周りが受け入れてくれるか分かんないし、転校した方が楽かもしんないけど......


「お兄ちゃん可愛いから平気だって」

「でも、俺が女になったからって、学校でお前にも迷惑かかるかも」

「大丈夫大丈夫、それに、友達と離れる方が嫌だよ。お兄ちゃんもそうでしょ?」

「......うん、まぁ」

「じゃあ、転校はなしね」


俺は転校はしないことにした。大樹達が何て言うかは分からないけど、俺も離れるのは嫌だった。


「今度、学校に面談に行かないと、あと学生証の写真撮影と制服の採寸も」


制服、そっか。もう女の服着なきゃいけないのか、でもやっぱり抵抗がある。


「あれ着るの?スカートとか......恥ずかしいな」

「ジャージとか男子のブレザーでもいいとは思うけど、慣れてしまったら女の子の服の方が楽だと思うよ」

「可愛いから似合う似合う、あと普段着と下着も明日買いに行こ」

「明日?何で、お前の服借りりゃいいじゃん」

「お兄ちゃん私のブラじゃ入らないじゃん、ほら」


そう言って妹は俺の胸を触る。


「ちょっ、やめろっ、ひゃっ」

「お兄ちゃん、敏感だね、可愛い声出てるよ」

「うるさいっ、あっやめっ、んっ」

「こーら、いじめないの」バシッ

「あだっ」


母さんが止めてくれたから良かったけど、俺は抵抗しても妹を振り解けなかった。筋力が落ちてるのは知ってたけど、ここまで力が弱くなってるとは。


「とりあえず、薫はこれも読んどいて」


『女性の生活について』


病院からもらった女体化した男性のための冊子らしい。


「お母さんと遥がいるから色々教えられるけど、一応勉強しといてね」

「ありがとう、読んどくよ」

「お兄ちゃん何着せたら可愛いかな~♪」

「お前、俺を着せ替え人形にしようとしてない?」

「ちっ、ばれたか」








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TSシチュエーション集 荒弥タマキ @arami-tamaki

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