天才と言う存在を、見たことがあるか?
氷上を舞台に舞う様にその身を翻し、万雷の喝采を思うが儘にした天才が居た。
彼女の隣に居られるのなら、自分にも何か出来るのでは無いか、そう思わせてくれた幼馴染は、ある日突然、その足の自由を奪われた。
何か出来るのではないかという自分の可能性を捨てるには、十分過ぎる出来事だった、万能者の様な彼女でさえ、不意に運命は背を向けるのならば、自分程度が何を目指しても、無駄なのではないか、と、少年もまた背を向けた。
そして時は流れ、少年と天才は、一人の天使と出会う。
――――さあ! ドキドキ恋のトライアングル開幕です!!(配点:空回り)