第3話

すると鈴が俺に抱きついてきた。胸がお腹に当たってるぅぅ。理性を総動員して耐えなくては。俺は華さんが好きなんだ。巨乳がなんだ。胸は大好物だが、華さんのに比べれば。結局胸じゃねーか。


「怖かったにゃぁぁぁー」


その言葉で俺は理性がよみがえった。そりゃ怖いよな。俺が控えてたとはいえレイプをしようとしてきてたのだから。なのに俺は邪なことを考えているなんて男失格だ。俺は鈴の頭をゆっくりと撫でる。すると嗚咽をしながらも鈴は俺の胸に顔を埋めてるが落ち着く。


「そろそろ行くか」


悶絶してるやつは気絶してるやつを抱えてどっか行ったようだ。これ以上のことがおこんなければいいが。お金があるってことはやくざとのか変わりもあるってことだから復讐してくる可能性もある。もっと鍛えておこう。


「うんにゃ」


俺は鈴を立ち上がらせて一緒に帰った。それにしてもあいつらはどんなことをやってきたんだろうか。恐らく揉み消してきたことも数知れずだろう。今回はこれをネットに載せるからいい逃れはできないと思うが。


俺達は帰ってる途中鈴は怖かったってことで俺の手をつないでた。女子の手に振れるなんて小学生以来だから緊張する。ふぅー俺は華さんが好きだ。だからここでドキドキするのは間違っている。


「家に着いたにゃ」


「それじゃーな。今日動画を載せるからあしたからは多分あいつ来ないと思うから安心して欲しい」


「小型カメラを持っているなんて用意周到だにゃ」


いじめられた経験があるからな。証拠を残すために小型カメラをいつも身に付けているんだ。まぁ今はリア充だからいじめてくるやつなんていないが。いじめてきたらそいつは恐らく孤立する。


「癖みたいなものだ」


そう言うと、鈴は納得した表情になり家に帰っていた。俺も家に帰ると香緒里がチョコを食べながら勉強をしていた。まだ勉強してたの香緒里は記憶力がいいからすぐに覚える。だから恐らく予習でもしてるんだろう。


「お帰りなさいお兄様。チョコで集中力を増すことができました。ありがとうございますお兄様」


「俺は頑張っている香緒里に差し入れをいれただけだ。感謝されるほどもんじゃないぞ」


俺もフランス語を勉強するかね。語学は毎日勉強をするのが大切だからな。今B1レベルだ。留学まではB2レベルまで上げなきゃいけない。直接フランスの大学には入らないが、留学はしたいと思っているので、高校生のうちにB2レベルまでは取りたい。ちなみに大学受験のレベルの問題にはどこも解けるレベルには達している。だから東大を目指しているのだ。他の科目はまだまだだが。


「それじゃ勉強してくるわ」


事件は思ったより早かったからチョコには手をつけてないからチョコを食べながら勉強をしようと思う。俺は自室に入ると、フランス語の問題集を開き勉強をし始めた。



二時間近く勉強をしたので、さっきの動画をネットとsnsに投稿した。俺と鈴の顔はぼやかしてだが。おお反応早いな。早速ネットの人間が特定をしようとしている。ネット民やsnsをやっている一部の人は正義感が強いから特定して、攻撃をする。特定されたら転校しても転校先で噂として流れまともな生活はできないだろう。


俺は携帯を閉じると、香緒里のご飯できましたよーと言ったので、俺は自室からでた。


今日は豚汁か、それにピーマンをやいたものに、ネギを肉で挟んだ料理だ。俺の好物ばっかでよだれが垂れそうだ。


「いつもありがとな。香緒里」


「ふふ、どういたしまして。今度お礼として出掛けませんか?」


俺と香緒里は義理の関係だから目立つんだよなぁー。あまり似てないからいらぬ嫉妬を受けるし。だから鈴ともあまり昔に比べて遊んでない。それでも鈴と付き合ってんじゃない疑惑はあるが。


「たまにはいいぞ」  


「それじゃー明日の放課後表参道に行きましょう」


あのおしゃれな人がいっぱいいるところか。香緒里はその仲でもひときわ目立つんだよな。美少女中の美少女だし。東京に行くと大体の確率で芸能事務所のスカウトを受ける。


「表参道か、あのカップルが溢れている」


「私たちも義理ですし、カップルに見えるかもしれませんね」


そうほほを赤く染めて言った。いや俺そこまでのイケメンではないと思うんだが。さすがに香緒里は次元が違う。この地域で有名な美少女に並び立つのは無理だ。美少女感だったら華さんも越える。これはびいきなしでだ。実際この学校でミスコンは香緒里が取っているし。

 

「男の嫉妬視線かがヤバイだろうな」


「ふふお兄様に対する視線もすごいですよ。紹介してなと何回もいわれましたから。まぁ断りましたけど」


まぁ確かに俺はイケメンになって、リア充になったが、それでもまだ嫉妬の視線の方が多い。女子からの羨望の眼差しより。それでも半々に近いが。


「おしゃれしないとな。香緒里の隣を歩くなら」


「楽しみにしてますよ」


「それじゃ食べるかいただきます」


俺は大好物が並んだ料理を食べるどれも美味しかった。特に豚汁が出汁が取れていて美味しかった。店を開けるレベルだ。俺はごちそうさまというと、皿を洗い。上に上がった。明日も華さんに出会えるといいな。


 

 







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リア充である俺が追いかける一輪のバラ 作家目指すもの @Ronisei

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