地上がとても住める環境ではない終末世界。人類は管理をAIに託して眠りにつきます。なぜか対でつくられたAIだが、どこか人間らしくて好感がもてます。そして、二人は1万年後に何を思うのか……思わず続きが気になる作品です。是非とも手にとって読んでみてはいかがでしょうか?
丁寧に、描かれた世界観の中で、進む会話が、優しく穏やかに憂いを帯びていて、良かったです。ストーリーの余白があることで、想像に任せてもらえるのが心地いい。読む時の感情で、悲劇と捉えることもできるし、そうでない捉え方もできるかなと思い、読後の解釈について、この小説を読んだ人と話し合いたいと思いました。