このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(92文字)
同じあらすじを他の誰かが書いても、この作品には及ばないでしょう。どうしてその言葉を選び、どうしてそういう文章になるのか。全てが意味を持ち、読者の感性を刺激してきます。全員が同じ印象は抱かなかったとしても、全員が面白いと唸ることは確かだと思います。文章で何かを表現するということの奥深さを改めて認識させられました。ぜひ読んで下さい。あなたはどんな言葉に、表現に心を打たれましたか?
まず、驚くのは本作が5000文字にも満たないという事である。 私は読み終えたあと、まるで長編を読み終えたかのように深い満足感を得る事ができたのだ。 選び抜かれた文章は目にも心地よく、それでいて読者をゆっくりと狂気に引き摺り込んでゆく。 もう、恐ろしい程の筆力に誰もが虜になってしまうだろう。 これは、とてつもなく凄い作品だ。読まないなんて勿体無いと心から思った。純粋に心より称賛を贈りたい作品である。
美しくもどこか妖しげな情景描写に、徐々に迫ってくる不穏な気配。短編のはずなのに、まるで映画を一本観たかのよう。とてもとても魅力的な作品です。
女の、絡め取られるような魅力。どんどん引きずられてしまい、戻ってこられないのではないかという、恐怖。これか。この、あがくほどにずぶずぶと沈んでいく感覚。これが「沼」なのか!文章の緻密さ、美しさ。それが静かな恐怖をさらに増幅させる。沼らせ……?と首をかしげていたあなた、絶対に読むべきです。
学生時代、合コンで知り合った年上の女。蠱惑的な仕草と人を見透かす眼差し、そして禁忌へと踏み込む好奇心。でも今は、ほんわかラノベ女子と付き合ってま〜す(キリッ)バーボンをストレートで?自分は甘いカクテルが好き。そんな感じの短編です。
『沼らせ男/女』って聞いたらどういう想像をしますか?私は多分に漏れず『沼にハマっている』状態をイメージしました。でも沼って抜け出しても泥がべったりついてるんですよね。しかも簡単には取れないんです。そういう作品です。どこまでも練り込まれた文章。スッと出てくる何気ない一文に秘められた狂気。たまりません。
私も書いています。この公式自主企画向けの作品を。ですが、私は何か大きな勘違いをしていたようです!この秀作を読んで気が付きました!これです! こういう作品が、きっと企画主様が求めている作品なのではないでしょうか!沼るとは、のめり込むとは、引きずられるとは、こういうことですよ!こういう、ドロッと心の奥を撫でられるような作品を書きたかった!コレ、本当に素晴らしいです。作者さんの見事な酔拳を食らってみてください。ノックアウト間違いなしです!是非ご一読を!
難しい知識? いらん!想像力と読解力が不安? 作中にすべてはっきり書かれている!長いお話は無理? 5000文字もないから!とっても読みやすい作品でした。読書が苦手な方や、読書は始めて、といった方におすすめの作品です。お話も上手くまとまっていて、おもしろいのです。『すごい』作品でした。
この女性の気持ち、分かるなぁ🤔私は行動には出ないけど…多分めちゃくちゃにして欲しかったのかな?って思えました。ほら、自分を壊したい時ってあるじゃないですか??そんな感覚じゃないかな。世界にハマります!読んでおいて正解の作品!!