【詐欺・実録】アヤシイ垢に付き合ってみたら、ガチのヤバタニエンだった件

２月１日 闇が深すぎて草生えた

　朝、相手から「泳ぎに行く」というメッセが。午後になり、プールで泳いでいる写真が送られてきました。

　しばらく水泳の話があった後の夕方。

女：「ところで、今時間がありますか？私の友人」

私：「今日はタスクがいっぱいで、大忙しです」

　いや、別にそういうわけではなかったのですが、どういう「手切れ」にしようか、少し考えていました。

　返事は、「体を大事にしましょう」というものだったのですが、その一時間後、

女：「ところで、私の調査の結果、コンビニエンスストアに入金された資金が利用可能になるまでになのかかかります」

　そのメッセの後、コインチェックへの「銀行振り込みによる入金方法」が画像付きで説明されていました。

　私はすでに「銀行振り込み」でコインチェックに入金していました。その時に相手にそのことを伝えていたのですが、忘れているのか、読んでなかったのか。

　このあたり、相手の素人さがうかがえます。

　逆に言えば、私のメッセを注意深く読んでいないということ。この時、「もういっか」と思いました。

　話を聞く気のない相手には、何を話しても無駄なのです。

私：「フィーフィーさん。encrynatcoinexのサイトについて調べようとしたら、警告が出てきました。これはなぜですか？」

女：「何の警告？」

私：「ネットで全て調べました。私はあなたを信用していたのに、残念です」

　相手がどんな反応を見せるのか、それだけ確認してさよならをしようと思いました。こちらはあくまで「騙された被害者」（いや、まあ、騙されたわけですが）を装います。

女：「何について申し訳ありませんか？　何を言ってるのかわかりません。」

　このやり取り、相手が翻訳機を使っているのかもしれません。

　「残念だ」というのは、英語では「I'm sorry」です。中国語でどうなるかはわかりません。相手はそれを「申し訳ありません」と受け取ったのでしょう。

私：「encrycoinexは詐欺サイトとして登録されていますよ。なぜ私をだまそうとするのですか。私は悲しいです」

（タイプミスして送ってしまいました。正しくはencrynatcoinexです）

　良心の呵責攻撃！！

　まあ、効かないでしょうけどね。

女：「どうやって騙したの？　どういう意味ですか？　私はあなたを助けます、今あなたは私を嘘つきと呼んでいますか？」

私：「はい、あなたは嘘つきです。encrycoinex（まだタイプミスしています）は、送金用のサイトですね。一次市場のサイトではありません」

　いや、まあ、「はっはっは、ばれちゃしょうがねぇ！」と相手が言うとは思っていませんでしたが、追及すれば相手からブロックしてくると思ったんですよね。

女：「私の意見では、仮想通貨取引所はオンラインギャンブルのプラットフォームであり、多くの人がお金を失います。そのため、肯定的なレビューと否定的なレビューがたくさんありますが、これは正常です」

　　　それで、あなたは私を嘘つきと呼んでいますか？

　　　何年も前に、多くの人がビットコインは詐欺だと言いましたが、あなたはそれを信じますか？ははは

　　　しかし今、ビットコインは誰も所有できないものであり、尊敬するだけです」

　ビットコインの価値が上がり、誰もが所有できるものではなくなった、という意味でしょう。

　私はサイトの問題を扱っているのに対し、相手は仮想通貨について返してきました。

私：「送金させて、サイトを閉鎖する手口です。もう、あなたの嘘はばれてます」

女：「ビットコインが最初に登場した時と同じように、多くの人はそれを詐欺だと思って受け入れることができなかったので、彼は少数の人しか達成できませんでしたが、ほとんどの人を破壊しました」

　さすがに後半の文の意味が分かりません。ただ、まだ仮想通貨そのものの話をしています。

　私は、サイトの問題点を言っていたのですが。

私：「あなたは台湾人なのに、なぜ中国語を使うのですか？　『机会』というのは中国語です。

女：「私は台湾人ですが、なぜ中国語を使わなければならないのですか？　台湾は繁体字中国語を使っていることをご存じですか？」

　繁体字を知らないのは、あんただろって感じです。

私：「知ってます」

女：「私の意見では、暗号通貨プラットフォームはギャンブルプラットフォームのようなもので、誰かが負けて誰かが勝つ。敗者ども　フェイクニュースをネットに流せ　フェイクニュース」

　なんでしょう、ホラーゲームのような様相を呈しています(笑)

私：「chance＝機会です。机会ではありません」

女：「最近は自分の認識外のことを認められない人が多くて、自分の知らないことは間違っていると思っている人が多いのですが、これは冗談です(笑)」

　いや、まあ、その意見には賛成だけど、論点がずれてます。どうにも、サイトについては触れたくないらしい。

　というか「(笑)」をここで初めて使ってました。

女：「私はあなたと誠実に友達になり、あなたの疑いと引き換えにあなたを助けます、ハハハ。これは本当にばかげています。あなたがそんな人だとは全く予想していませんでした」

　んー、やはり「ばれちゃしょうがねぇ！」にはならないようです。

　逆に「あなたがそんなひとだったなんて！」みたいな？

　どうなんでしょう、ロマンス詐欺だと「ご、ごめんよ、君を疑うなんて、僕が悪かった」となるんでしょうか。

私：「私もです。あなたがそんな人だとは思わなかった。あなたは私に、違法サイトに送金させようとしている。あなたの行動の理由はもうわかっています」

女：「はは、あなたは試みさえしなかった、あなたはそれが違法だ、それは詐欺だと言った、そして私は嘘つきだった。私たちの間の感情は全て偽物ですか？」

　偽物です(笑)

女：「このような場合は、その後、私にメッセージを送るのをやめてください」

　んー、まだ引き留めようとしているんでしょうか。いや、まあそうなのでしょう。

　相手に疑われたらどうするかというマニュアルもあるのでしょうね。

私：「あなたはうそつきだ」

女：

「遠く離れて」　Get away!!ということでしょう。

「偽の男」　偽娘のほうが好きです＾＾

「私は毎日とても心を込めてのあなたに対して、私はあなたが一人の信頼に値する人だと感じて、私の心の中ですでにあなたを自分の人と私の身内として扱いにきました。

残念なことに私は間違って、私に私たちの友情がなんと脆弱なことを理解させます！

私の目的は私たちが一緒にお金をもうけるので、私が日本に着くのを待ってあなたもよく私に対して、

どうやら私が悪かったようです。すべて私のせいです。

あなたのお金は取引所から返ってきます

ありがとうございます、あなたが私に本当の友情を目撃させたのです！」

　いやあ、情に訴えられてしまいました。

　こんなに一生懸命に言ってくれるなんて。もしかして、やっぱり、詐欺じゃなくて本心から俺のことを思ってくれてるんじゃ・・・

　なんて、思わねーよ(^ω^)

　やっぱり、サイトに言及することは避けているようです。

　これ以上はもう無駄のようで――

　ということで、私はこの後、sa-gi.netにエンクライが載っているスクショを相手に送り、ブロックしました。

　ということで、私の手元には五万円分の暗号通貨と、詐欺師とのやり取りが残りました。ここまで二週間。

　相手は二週間という時間を費やして何も手に入らなかったようです。

　この手の詐欺は、実際、詐欺として立件するのはかなり難しいようです。

　一番の要因は、相手やサイトが海外にあるということ。

　その昔、「本当に取引所としてやってたんだけど、暗号通貨を奪われちゃって、もうないんです、テヘ」などと外国人男性が釈明していたニュースを思い出しました。

「本当に取引所なんだよ！　経営難で倒産しただけだよ！」となると、債権回収の手続きが必要であり、「刑事事件」かどうかは「最初からその予定だったかどうか」を調べるしかありません。しかしそれはかなり時間と労力が必要で、もちろん個人では難しく、警察が動かなければいけません。

　そこに「外国の壁」が立ちふさがります。

　強盗殺人の容疑者が先日日本に送還されましたが、あれほどはっきりしているものでも、犯人を捕まえるのに時間がかかるのですから。

　結果、被害を受けた方でも、泣き寝入りすることがしばしばのようです。

　このエッセイが、詐欺事件の被害者を一人でも減らすのに役に立てばと思います。

　みなさま、お気を付けください。

　・・・

　なんか、「本当に詐欺だったのか？」って思った方、いませんか？

　私もさすがに、実際にお金を取られるまで付き合うことはできないので、そこまで確かめることはできません。

　ただ、このお相手、ツイのアカウント名が『I want the moon in the s○y』というものなのですが（一応伏字しておきます）、ツイで検索してみると、同じ名前のアカウントがずらっと並びます。

　そしてそのアカウントをのぞいてみると・・・

　まず驚いたのが、全てのアカウントで、同じ投稿がなされています。だいたい一日一回、コメントと写真がまったく同じのそれが１０個ほどのアカウントすべてで投稿されています。

　いや、おかしいだろｗ

　で、ですよ。

　私がやり取りしたアカは、フォローが二桁、フォロワーが６です。

　しかし、他の複数のアカウントは、フォロー０、フォロワー三桁になっています。

　なにこれ・・・

　なんか闇が深すぎて、もうこれ以上手を出したくありません。興味ある方は覗いてみてください。私はもうかかわりませんが。

　あくまで私個人の想像として、相手はどこかの反社か、そうでなければ北○鮮の工作機関ではないかと思っています。

　暗号通貨を集めたいという動機は、特に被制裁国で強いでしょうからね。

　あくまで想像です。想像。

　くわばらくわばら・・・

（おしまい）