79 客観的に見れば胡散臭すぎる
*
が、それよりも何よりも、この旅団に
まず、彼等の大半が目覚めの影響を
目覚めの影響により暴走した
何がどう作用するかは、本当に
まず、
触明で紅炎と再会を果たした
行程が進む度に、
梶火は日に一度、
提案されたのは臨赤に加わってから間もなくの頃だった。
直接その肉に
初期の頃、読み書きが不得手であった事と、梶火が不在時に
しかしこれも永久の
単に南辰が嫌がるからというだけではなく、使役鬼を使えば足が付きやすくなるという側面もあった。この移動を見抜く能がある者も妣國の民の内にはいるからだ。
しかし今は非常時。代表として
だから、その先に
そして、その城の前に立ち、臨赤を出迎えたのは、明らかに
隊は城外に待機させ、騎久瑠、紅炎、翠雨、儀傅の四人だけを共に着けた。馬を降りて徒歩でその前に向かうと、女は一瞬不思議そうな顔をしたが、直ぐにそれを引いて
「臨赤の皆々様に置かれましては、御無事の到着、
梶火以下同様に礼を取る。言葉を発したのは梶火の隣に立つ騎久瑠だった。
「お言葉痛み入る。臨赤宗主、
梶火は、目の前の女をじっと見つめた。
「――あ、俺か」
びくりと全員が顔を梶火に向ける。それは
「否、すまん。あんた多分俺が思っていた臨赤の首魁と違ったから戸惑っているんだろう」
あまりに
「失礼。
「さあて、これはどう思われていたのやら」
苦笑する梶火に、
「お優しくも民草に寄り添い、衣食の不遇を見返りなく助ける割りに、五百万もの大兵団を
梶火が「はっ」と軽快に笑い飛ばした。
「成程な。客観的に見れば
「はい」
そこで
「公が謁見の間で皆様をお待ち致しております。隊の皆様には待機命令を」
「大丈夫だ。言わなくともあいつらは自分の頭で考えられるから」
「それは
「うむ。こちらとしても話が早くて助かる。臨赤としては、白浪に助力の申し出を受けて頂きたい以上の事はないからな」
にこやかに語る梶火の内心には、無論、これから再会するであろう二人の
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