てげてげに。

@hosina_55

第1話

午前5:30

まだ私達小学生が起きるには少しだけ早い時間。外もまだ暗く日も出ていない時に私は起き上がった。

「おはよう」

「おはようまだご飯も出来てないけんそこに座っちょきよ」

私は返事の代わりに頷き、椅子に座った。突然だが少しお話に付き合ってほしい。うちは普通の家庭だと思う。お父さん、お母さんに4つ上に兄、1つ下に妹がいる。5人家族。家族関係はまぁまぁ良くて普通に兄弟とも仲がいい。な、めちゃめちゃ普通の家。

ちなみにうちは大分に住んじょる。ど田舎やけん行くとこなんかみんな一緒やし服もおんなじとこで買っちょるから誰かと服が被るのなんて珍しくない。

「ご飯できたで」

色々考えているうちにご飯ができたみたい。

今日は白ごはんとお味噌汁、納豆だった。これまた普通。やけどこれがいっちゃん旨い。

私がご飯を食べ進めていると妹が起きてきた。

「ねぇちゃんおはよう」

妹はまだ眠そうに目を擦っていた

「なんあんた、今日遅くね?学校間に合うんか?」

時刻は午前7:00時を指していた。うちから学校までは30分かかるので最低でも7:30には出なければ行けない。

「やば、」

妹は急いで準備を始めた。

「行ってきます」

午前7:10私は家を出た。

私は今年から一人で通学している。一人で通学というのは中々惨めで寂しいものだ。

午前7:45分学校に到着した

私は震える手で教室の扉を開けた

「ガラガラガラ…」

「おはよ…」

消え入る声ようなでそう呟いた。教室に入る時挨拶をする。それがこの学校でのルールだ。後ろからクスクスと笑い声が聞こえる。

「あれ、まだ学校きよんの?来んなって言ったよな?」

「…」

「嗚呼やだやだ菌が移るわお前なんか死ねばいいのに笑」

またか。私はそう思って教室を出た。

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