古から来た同居人?
海堂 岬
第1話
私は先程から私を見つめる“それ”を前に戸惑っていた。突然、
「
ぞんざいな言葉が聞こえてくるなど、誰が予想するだろうか。
「たかだが一年そこそこの
私相手に喧嘩腰なのは、帯留めだったブローチだ。何故、物が喋るのだ。私にはわけがわからない。私は仲間たちに問いかけた。瞬く間もなく寄せられた情報に、私は無い首を傾げることになった。
付喪神
「これ、
確かに、百年もこの世にあれば、私など若造だろう。いや、幼子だ。
「
やはりこれは付喪神らしい。
「
さて、どうしたものか。
戸惑う私を他所に、
「おい、これ、
付喪神が騒ぐ声が遠くなっていく。
私達の仲間の最初の一台が
私はパーソナルコンピューター。
付喪神にどう説明したものか。心細そうだった声がデータとして私に刻まれる。私は仲間たちに問いを投げ、次の起動の日を待つことにした。あの付喪神の居場所が机の上になるならば。次に目覚めた時、答を聞かせてやらねばならない。
古から来た同居人? 海堂 岬 @KaidoMisaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます