主人公の最後の決断に、拍手をしたくなりました。同じような悩みを抱えている人は、きっとたくさんいると思います。その人たちが、この作品に出会えたら、勇気が出るのではないでしょうか。私は視野が広がって、心が解放される感覚を覚えました。未来は無限大。可能性の塊。元気が出る物語でした。
カテゴライズされることでアイデンティティは生まれます。なぜならアイデンティティとは人から見た自分だから。ゆえに、アイデンティティを大事にするということは、自分が人からどう見られているかを大事にするということです。本作はタイトルが、そのまま命題になっています。そこに自分は在るか?ただ野球は好きだった小学生は、高校生になって一つの決断へと辿り着きます。それがとても爽やかで、モヤも雲も吹き飛ばして蒼天を作りあげてくれました!
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文句なしの3つ星作品です。構成が上手いなーって思いました。子供時代のお話が淡々と語られる序盤。そこに散りばめられている伏線が、徐々に中盤に繋がって『そうだったのか』というカタルシス。それで終わらないのが、この作者さまの真骨頂!とんでもなく幸せな読後が待ってます。こんなラストシーンを誰が想像したでしょうか!!内容についてはネタバレになってしまうのでここには書きません。是非読んでみてください。損はさせません。