15章構成の『転結』を考える
起『物語の発端』1〜3
承『物語の進展』4〜10
転『物語の転換』11〜14
結『物語の結末』15
全三回の起承転結編も、今回でラストです。
皆さん、最後までお楽しみください。
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——『承の終わり』——
——『転の始まり』——
11『嵐の前の静けさ。平穏なひととき(プラス)』
第10話で、何かしらの決着が着いたと思う。
それは小さな出来事かもしれないし、大きな出来事かもしれない。
ともあれ、この部分には、第10話後の幸せな日々を書いて欲しい。
そして——第11話に繋げる物語で終わって欲しいものだ。
スポーツ漫画で言うところの、準決勝が終わったあとの日常。
そして、次には決勝が待っているのだという緊張感がある感じかな。
あんな感じの雰囲気を上手に描いて欲しいのである。
12『クライマックスの前兆原因(マイナス)』
第12話は説明が難しいけれど——。
前半は明るい話で、後半は暗い話だ。
つまるところ——。
前半は楽しい話なのに、後半で一気に読者をどん底に落として欲しい。
正直な話、第11話と第12話は、時と場合に応じて、ひとまとめにしてもいい。だが、その辺は、文字数調整しなければならないが……。
スポーツ漫画で言うところの……。
前半「あれ? 相手チーム実は弱くね? 俺ら優勝できるんじゃね?」
後半「実は二軍チームが戦っていました。今から一軍が戦います」
みたいな感じで、最後は締めてやれば、読者は興奮する。
特に、私みたいなタイプは、こ〜いう話が最高に好きすぎる。
13『クライマックスの前兆(プラス)』
絶望すぎる状況からスタートする。
もう最低最悪な過酷な場面からね。
もう次の一手は何もないのかというぐらい全部失敗してしまう。
それでも、果敢に挑戦を続けていく。
そして、最後の最後で、逆転の一手を思い付く感じである。
スポーツ漫画で言うところの……。
(一番分かりやすい例がこれしか思いつかなかった)
前半「もう無理だ……こんなの勝てるはずがない。点差も次から次へと広がっていく。もう無理だよ……こんなのむ、無理だ……」
後半「へへっ、実は必勝法が見つかったぜ。だが、一度きりだ。もしも失敗したら、俺たちのチームは敗北だ。だが、上手く行けば逆転勝利だ」
散々負け続けていたチーム。
その知将とも言うべき人間が、逆転の一手を見つける。
そして、最後のプレイを持ちかける。笑っても泣いても最後の一戦だ。
という感じで、読者の気分を最高潮にまで引き上げるだけである。
14『クライマックス(プラス)』
クライマックスシーンは、もう好き勝手に欲しい。
今までの鬱憤を全部吹き飛ばす勢いで、豪快に書いてくれ。
もう私が言うよりも、書き手の皆様が一番書きたいものを全力でッ!!
——『転の終わり』——
——『結の始まり』——
15『エピローグ(プラス)』
主人公が幸せになった姿をトコトン書いて欲しい。
個人的には時間経過を上手く使って、一年後とか二年後とかに飛ばしてしまうのも良いと思ってる。勿論、一巻完結特有の業だがな。
——『結の終わり』——
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実際に物語の『転結』を考えてみた。
11『一軍メンバーの仲間入りを果たした主人公は、第10話で助けた女の子をデートに誘ってみた』
12『デート回。主人公は自分の気持ちを伝えてみようとするが、その前に、その女の子から好きなひとがいると教えられてしまう』
13『その女の子には好きなひとがいる。そう知ってしまい、新たな恋を探そうとする主人公。お助けキャラから慰められるのだが、それでも全然晴々しない。そんな折、憧れの女の子が実は悪い男に脅迫されていると知る。その相手は、第7話で、主人公が撃退した男だった(もしくは、クラスメイトのイケメンくんとか? とりあえず悪い奴だった)』
14『憧れの女の子を救うために、主人公が彼女の問題を解決する話』
15『主人公は憧れの女の子と無事に付き合い始める』
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ってな感じで……どうでしょうか??
テンプレ臭漂う最後の展開でしたが、小説の体を作れたはずです。
ともあれ、皆様に知って欲しいのは、15章構成の書き方ですよ!
次回からは、『15章構成の応用編』を語ろうと思います。
その後、番外編を1話分だけ書いて、ストーリー構成構成理論編はおしまいです。最後の最後まで、皆様、頑張って付いてきてください!!
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