15章構成の考え方
15章構成という考え方は、『SAVE THE CAT』の著者である、ブレイク•スナイダー氏と同じものではないか? そんな意見が飛び交うだろう。
と言っても、彼の場合は、15のビートで考えると言ってたかしら?
ちなみに、私は上記の作品を読み終え、感銘を受けた一人だ。
三幕構成の勉強をする上で、欠かせない一冊と言ってもいいだろう。
あれだけ体系的に、けれど、簡単に読める作品はありません。
と言っても、実践するのは至難の技で、私は挫折したのだけどね。
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15章構成の元ネタを教えてしまうと、実は月刊連載漫画である。
月刊漫画というのは、週刊漫画よりも、一話分のページ数が多い。
そして、単行本に収録される話数は、一冊4〜7話分ぐらい。
んで、そんなある日に、私は思ったのである。
「この漫画を、もしもラノベ一冊に仕上げるならどこまで書くか?」
んで、私の出した答えが、ラノベ一巻分なら月刊誌15話分だなと。
この答えを導き出したのは——森絵都氏の『カラフル』。
あの作品は章分けが綺麗に成されており、15章に分割されていた。
一個、一個の章で物語が進むので、大変楽しんで読むことができます。
ページ数も200あるかないかぐらいで書かれており、私好みでした。
まぁーこんな軽い感じで、私は15章構成信者になりました。
15章構成と表記しているが、実際のところは15話構成の方が近い。
と言っても、私が言っていることはまだ当てずっぽうに過ぎない。
素人が15章構成で作られていると宣ったところで、誰も信じない。
というわけで、プロの手を借りてみようか。
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この世界には大変嬉しいことに、娯楽が山のようにある。
そして、面白いと評判になった作品は、本来の媒体を超えていく。
そうだ。メディアミックス化が起きているのだ。
んで、大変ありがたいことに、小説はコミカライズされやすい。
と言っても——。
「シリーズ系統の作品ならば、次から次へと話が進むかもしれない」
「自分が一度読んだ作品じゃないと、一巻がどこまでか分からない!」
この二つの疑問があったので、私は一巻完結小説のコミカライズを探してみた。すると、大抵の場合、ラノベの一冊分は、2〜4巻分でした。
話数にすると、大体の場合が、12〜18話分ぐらいで構成されていた。
「はは〜ん、ならもうこれ15章構成で書けばいいよな?」と。
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15章構成のメリットを教えます。
・難しい脚本術をわざわざ考える必要がない
・元ネタが月刊連載漫画なので、1話分に入れるアイデア量が分かる
ハリウッドの脚本術というのは、海外の有名大学を卒業したエリートの皆様が書かれたものです。んで、そんな方々が、ハリウッド映画業界のシナリオを担う未来ある若者向けに書かれていると思っています。
だからこそ、大枠の部分は理解できるのですが、結構難しいんですよ。
私も大量の創作本を読んでみましたが、表面上では理解できますが、その深層部分を理解するのは無理だなと諦めました。だって、難しいもん。
でも、我々日本人は、ハリウッドの脚本通りに書かれていなくても、楽しめるコンテンツを持っているではありませんか。
そうです、皆さん大好きな漫画ですよ。漫画ですよ!!
我々日本人は、古来から漫画文化に精通しています。
そして、数多くの漫画を読むことができます。これを生かすしかない。
元ネタが月刊連載の漫画なので、一話分に大体これぐらいの情報を詰め込めばいいのかと分かる点だと思います。月刊漫画の一話分が、小説の一章分だなと考えればいいだけなので、楽だと思う。
細かな説明をするとですね……。
私は、200〜300ページぐらいに収まる作品が好きというのを、前々から言っていたと思います。ていうか、ページ数が少なければ、少ないほどあっさり読むことができるので、大変嬉しいです。
そして、私が目指す作品は75000〜90000文字程度の作品。
なので…………。
1話5000文字の、15話構成で書けばその基準に値します。
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