ストーリー構築理論編——起承転結を生み出す——

ログラインを作ろう

 ストーリー構築理論編のテーマは——。


『起承転結のある作品を書き、小説の体を成すものを作ること』


 言い換えれば——。


 手っ取り早く、60〜80点の小説を書く技術だ。


 コツさえ掴めば誰でも簡単に書けるのだが、意外と誰も分からない。

 そして、私が起承転結のある物語を書けるまで、二年間ほど研究した集大成とも言える。正直言って、ここからめちゃくちゃ面白くなりますッ!


 以下の三点と、番外編でまとめる予定です。


①ログラインを作ろう

②ログラインを起承転結に膨らませよう

③物語構築は15章構成で考えろ


『番外編』キャラ重視の物語か、ストーリー重視の物語か


 一番の山場と言っても、いいかもしれない。

 噛み砕いて説明するつもりだが、確実に説明は難しくなると思う。

 心して刮目してください。


◇◆◇◆◇◆


 ログラインという言葉を知ってますか?


 詳しい説明は省きますが。

 要するに、物語の内容を一文で示すもの。

 もっと分かりやすく言っちゃえば——。

 主人公の目標や物語の最終着地地点が当てはまると思います。


 一例を挙げると——。


『どんな女性でもメロメロにしてしまう特殊能力を持つ少年が、難攻不落の学園の女王様を惚れさせる話』


 大体こんな感じです。

 ふわぁっとですが、内容が分かるよね?


 でも、簡単に思い付けば苦労はしない。

 なので、最初はシンプルに考えよう。


『主人公が〜する話』みたいな感じでOK!


 つまり、物語の終着点を決めてあげる。


『勇者が魔王を倒す話』

『男子高校生が彼女を作る話』

『弱小部活動が全国優勝する話』


 大体これでストーリーの骨格は完成です!

 その後、物語を膨らませて書きたいシーンを書くだけである。


 注意として、ありがちな失敗が……


「ヘヘッ、オレ様は天才だし。『勇者が魔王を倒す話』を、最初から解像度マシマシで書いてやるぜッ!!」


 そして、実際にログラインを書くと。


『異世界に飛ばされた男子高校生が、勇者に任命。女神様から恩恵をもらい、最強の存在になる。その力を使い、女の子を手助けしまくりで、ガンガン惚れさせていく。周りには美少女軍団ができ、次から次へと加入希望者が。どんな敵でも一発で倒す男子高校生は魔王も軽々倒して、世界を平和にしちゃう』


「ヘヘッ、オレ様天才すぎるわぁ〜!!」


 こんな感じになると、大体話がブレちゃいます。

 ログラインは、あくまでも簡潔にしてください。


 物語の内容を一文で示したものですッ!!


 ログラインを解像度マシマシで書いちゃうと……。


 上記を例に挙げると。


『平凡な男子高校生が異世界で無双する話』『勇者が魔王を倒す話』『女の子を手助けしてモテまくる話』『美少女軍団に溺愛される話』


 みたいな感じで、どの話を書けばいいのか分からなくなります。


実際に書き出すと、迷走するので注意を!


 ログラインはシンプルに。


 自分が実際に書きたいものは何かを見極めてください。

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